婚約者様は団長と話す
うん、千陽はかわいい。
リボンが似合ってる。
「ハロルド、あんた、ロリコン疑惑が出てるわよ。」
ローズが言った。
「……千陽のどこが子供なんだ?」
オレは言った。
「小さくて童顔な……童顔じゃないわね、可愛いけど。」
ローズが言った。
「ああ、千陽は可愛いが、大人の女だ。」
オレは微笑んだ。
今、千陽はカーラリア王女殿下と
話しているようだ。
「ねぇ、ハロルド、あんたさ、モテるのに、相手にしないから、男色家呼ばわりされてるよ。」
ローズが言った。
それがどうした?
「別にかまわない、千陽さえいればいい。」
オレは言った。
「あんたねぇ…向こうはどうなの?」
ローズが言った。
向こうとは日本のことか?
「五穂もいるし、いいぞ、上司も良いしな。」
オレは言った。
「ふーん、私に全部押し付けて楽しい毎日なんだ。」
ローズが言った。
「押し付けたのは前団長だろう。」
オレは言った。
「そうだけどさ。」
ローズが言った。
ローズは大変なんだろうか?
まあ、したのものの見本にならないとだしな。
前団長はストレスでやめた感じだしな。
「女王陛下の夫君にならなくてもいいの?出世じゃない。」
ローズが言った。
「オレは千陽さえいればいい。」
オレは言った。
さっきも言ったな。
「マイアレーダ家のファリアスより絶対に、あんたのほうがいいのに。」
ローズが言った。
「で、そのファリアスと言う男はどんなやつだったんだ?」
オレは聞いた。
「うーん、優しそうな顔して計算男かな?女王陛下の夫君よりキハセーダ家の当主の夫の方が利益があると思ったんじゃない?」
ローズが言った。
なるほど、そうなのか。
「あんたが、一番わかりあえない人種だと思う。」
ローズが続けて言った。
まあ、そうだな。
千陽に報告しておこう。
「どこかに可愛い男はいないのか?」
オレは聞いた。
「うーん、心当たりないなぁ。」
ローズが言った。
女王陛下に可愛い男をあてがえば
千陽をとられる心配が
減るんだが。
「ハロ。」
千陽が戻ってきた。
可愛いな。
「千陽。」
思わず抱き上げた。
千陽が抱きついてきて耳に
口を寄せた。
「さっきの可愛い男発言聞かれたよ、男色家の上ロリコンって見られてるよ、あの辺の人に。」
千陽がそっと教えたさきで
女性たちがこちらをみてボソボソなんか言ってる。
「千陽さえ誤解しなければいい。」
オレはほほえんだ。
「ごめんね、ハロ、小さくて。」
千陽が言った。
千陽は千陽だ。
オレは今の千陽が好きなんだ。
小さくてもいいんだ。
愛してる千陽。
ずっと一緒にいたい。




