婚約者様の婚約者(私)に業務命令
女王陛下~。
私の仕事場まで交渉しないでくださーい。
「つまり一次界で研修…業務命令ですか?」
私は空間管理課の花岡課長に聞いた。
「期待している、宇水君。」
花岡課長はほほ笑んだ。
なんでも、ラシュルトのモフィル女王陛下に売り込みかけられたらしい。
「10日間、ラーセルートに出張と言うことでいいよね。」
花岡課長が言った。
「10日間ですか?」
私が言った。
「うん、ラシュルドの女王陛下と一緒に行動すれば宿代かからないしね。」
花岡課長が言った。
本当に女王陛下の日程に便乗する気だ。
「頑張ってね。」
花岡課長が言った。
もう決定らしい…。
「良いなぁー一次界、いきたいなぁ…。」
サイラさんが言った。
珍しい遺跡を期待しているらしい。
「ランティス王太子殿下につれていってもらったら良いんじゃない?」
ラージャさんが言った。
「ええ?そうしたら絶対外交しないとですよね、いやですよ。」
ルーアミーア王太子妃は言った。
そんなんだから『悪妻サイラ王太子妃』って書かれちゃうんじゃないの?
「おみやげ期待するよ。」
大村さんがおみやげリストを出した。
鈴なりイチゴってキャピレート大陸のお土産じゃないですか。
私が行くのは『天竜大陸マユタータム』のラーセルート竜王国ですよ。
渋ブドウいや雪ブドウと緑桃とドラ麦が名物です。
「雪ブドウはワインがうまいらしいな、ドラゴンの堆肥で作ったドラ麦のビールもうまそうだ。」
大村さんが端末で調べて言った。
緑桃の木工細工の机も映っている良い値段だ。
「遊びに行くんじゃ無いんですよ、一次界で空間の歪みの研修です。」
一次界にも空間の歪みはある。
三次界ほどじゃないけど。
大昔、暗黒時代に穢れから発生したものらしい。
なかなか、一次界に渡る機会がないからわたりに船だったみたいだね。
「ギンギラギンとクルセルットっていう楽器が有名で人気の吟遊詩人がいるんだって。」
ラーシャさんが言った。
「ええ、行きたいですー、太古の楽器だってかいてあるー。」
遺跡大好きな変態王太子妃がもだえた。
本当に旦那につれていってもらえよ。
まったく、だから悪妻なんて言われちゃうんだよ。
まあ、すごいアマアマな夫婦らしいけどね。
「まあ、頑張って来ますよ。」
女王陛下にセクハラされないようにしないとね。
「...わるいな、千陽、ラシュルドの事なのに...。」
ハロが言った。
本当だよ、いくら縦穴式古墳
私が掘ったからって酷いよ。
私は今ハロの膝の上にいます。
道場で体術の修行が終わったので膝の上に抱き込まれました。
「ハロ、お腹苦しい。」
相変わらずバカ力だよ。
「すまん、千陽。」
ハロはそういって力を緩めた。
ハロは194センチも身長があるから
子供が大人に抱かれたるみたいに見えて恥ずかしい。
「まあ、何とかするしかないな。」
ハロが言った。
うん、女王陛下とイライアス殿下が
婚約しないようにね。
でも、本当は誰と女王陛下は結婚したいのかな?
まさか、本当に私じゃないよね。
「千陽。」
ハロが私のアゴをもって上を向かせた。
痛いよー。
私はハロのうでを叩いた。
そのままキスするなー。
苦しいよー。
「千陽が死ぬからほどほどにしておけ。」
五十嵐の長老が来てくれてよかったよ。
「千陽、すまん大丈夫か?」
ハロが言った時私は痛いアゴを撫でてハロをにらんだ。
「いたかったんだからね、苦しかったし。」
私は涙ぐんだ。
「か、可愛すぎだ。」
ハロはそういってますます抱き込んだ。
「痛いよ、ハロ。」
わー、逆効果だー。
腹に拳叩き込めばよかった。
またキスされて苦しいし。
どうすれば、息できるのかな?
「まったく、困った奴だ。」
五十嵐の長老が言ってるのが聞こえる。
絶対にハロを親友に戻すんだ。
そして楽しい親友ライフ送るんだもん。
ハロが結婚するときはきちんと親友としてお祝いいって...。
...なんか心が痛かったよ、気のせいだよね...。




