婚約者様のご主君(女王陛下)様
ハロルド・セーライトを
婿にできなかったのは痛かったけど...。
あの子が来たのは嬉しい誤算よ♪
「ああ、可愛いわ~。」
私は王宮でちょこまか動いてるあの子をみて呟いた。
何してるのかしら?
竜の左目隊団長のローズ・イクスデア...。
あんなに近くで羨ましい。
「陛下、変態チックですよ。」
執政官のナイジェル・ファルチエが言った。
余計なお世話よ。
「あの小柄な身体、愛らしい顔立ち、サラサラの茶色のセミロングの髪、緑の瞳なんて可愛いのー。」
私は悶えた。
ストレスが多いから余計に癒しがほしいのよ。
「ハア、本人の前でそれやると間違えなく逃げられますよ。」
ナイジェルが言いやがったわ。
「あんなに可愛いのにハロルド・セーライトの婚約者~。」
私は嘆いた。
「あんなに可愛い人は女性ですよ。」
ナイジェルが言った。
わかってるわよ~。
今まではルーアミーアのサイラ王太子妃が最高に可愛いって思ってたわ。
でも、でも、でも~。
あの可愛さ何~。
破壊的よ。
ああ、縫いぐるみにして一緒に寝たい...。
「まあ、千陽嬢はともかく...あっちはどうしますか?」
ナイジェルが見合い写真を指した。
見たくなくてほっぽいたのよね。
「可愛くないし却下で。」
私は言った。
「そう言うわけにいかないでしょう?」
ナイジェルが言った。
「ルーレランドが亜久里王女殿下を落とせば良いことでしょう?」
私は言った。
「そういえば、亜久里王女殿下には可愛い攻撃しませんでしたね。」
ナイジェルが不思議そうに言ったわ。
「可愛いけど、弟の嫁に手を出すほど飢えてないもん。」
私は言った。
それにあの子を見たあとでは...。
可愛さも半減よ。
「まだ、嫁じゃありません。」
ナイジェルが律儀に言った。
「ルーレランドが本気出して逃げられると思ってるの?」
私は言った。
ルーレランドは何だかんだと女性に優しいし。
亜久里王女殿下はうぶっぽいから大丈夫。
絶対に落とせる!
そうしたら...。
心おきなくあの可愛い生き物を
たんのうするのよー。
「新年会で顔合わせ程度で充分よ!断るんだし。」
私は決めつけた。
「ハア、大丈夫ですか?」
ナイジェルがため息をついた。
「大丈夫よ!、それより、千陽ちゃんは私の席の隣...。」
私はいいかけた。
「は無理ですがお近くにしておきますよ。」
ナイジェルが言った。
さすが!側近!解ってるわね。
「...千陽嬢、申し訳ございません、王国の平和のためなのです。」
ナイジェルが虚空を見つめてブツブツいってるわ。
うるさいわね!
千陽ちゃん、待ってるわよ。
お姉さまと楽しい時を過ごしましょうね。
ハロルド・セーライトは邪魔だけど。
今度こそ、一緒に寝ましょうね。
可愛い夜着準備しなくっちゃ!




