パンドラオンラインへ
「はい、そこまで。後ろから前にプリント送ってな。」
数学の小テストが終わり、前に送る。
「アギト、どうだった?」
前の席に座る大河が聞いてきた。
「まー、大丈夫じゃね?大河は?」
「・・・勉強する所間違ってボロボロ(泣)」
「(笑)」
「てめっ!笑うなし。」
「ほら、そこのデコボココンビ静かにしなさい。」
俺と大河はよく意見が対立し言い合いをしているから、学校では有名なデコボココンビとして知られている。考え方が違うからなのか、意外と気が合いこの10年間くらい大体一緒にいる。
「そういえば、さっきの話なんだけどさ。」
大河がヒソヒソ声で話しかけてくる。
「ん?さっきのネトゲの話?」
「そうそう。それって、ノアの新しく出したパンドラ・オンラインってやつ?」
「お~。知ってるんだ。それだよそれ。」
「実は俺も応募したんだよね~!」
「まじか!?でも、あれのテスター100人って鬼少なくね?」
「そうなんだよねぇ・・・」
大河が少し不安そうな顔をする。
「まぁ、両方ともテスター通れば一緒に遊べるな。」
「そうだな。アギトとパーティー組めたら楽しそうだな!」
大河とたわいもない話をし、あっという間に放課後になった。
「じゃぁアギト、今日テスターの当選のメール来てるはずだから連絡しろよ。」
「オッケー。じゃーまた明日な。」
テスターの当選メール。気になったので、家に急いで帰った。帰ると、妹のこのはが
「あ、おにいちゃんお帰り~」
「ただいま」
帰宅のあいさつも済ませ、部屋に戻りパソコンを立ち上げる。パソコンの起動音を聞きながら、もし当選してたら、VRギアも買わないとだなとか考えていた。さっそくメーラーを開くと
『パンドラ・オンラインのβテスターへ当選おめでとうございます。』
正直驚いた。テスターの募集人数が100人しかいなかったから、倍率は何千倍とかだっただろう。その100人の中に入れた。と驚いていると携帯がなる。大河からだった。
「アギト!俺テスターに当選したよ!」
「まじか(笑)実は俺も当選したよ。」
「まじ?(笑)すげーな。」
「さっそくVRギア買いにいくか?」
「アギト、ちゃんとメール読んでないろ?(笑)」
「ん?だって読んでるときに電話きたんだし」
「悪い悪い。まーとにかく、サーバー公開は明日からで、VRギアもテスターには無料配布するってさ」
「まじか!ノアすげーな!」
「まーという事だから、明日土曜だし、アギトの家でやるか」
「オッケー。じゃぁまた明日な」
「おう!」
その日は興奮で寝れなかった。大河と冒険している夢をみた。
次の日、母親に
「アギト、なんか大きい荷物届いているわよ」
と、起こされた。
「ん~?」
と寝ぼけ眼に見に行くとVRギアが届いていた。母親にありがとうと言い、部屋に運んでいると玄関の呼び鈴がなった。
「はいはーい」
「よ、アギト。VRギア届いた?」
「今さっき届いたとこだよ。」
「さっそくやるか!」
「おう!」
俺の部屋にはPCが2台ある。1つはメインで使っているやつでスペックがかなり高いやつだ。もう1つはサブで使っているが、ネトゲをやるには十分なスペックを持っている。
「え~っと。とりあえず、同封されたパンドラ・オンラインをインストールしてっと」
インストールは1時間くらいで終わった。その間、大河とわくわくしながら、いろいろ話した。インストールが終わり、説明にあった顔のスキャンのためにビデオで頭を360度撮影しアップロードをする。(顔はベースが自分の顔になるらしい。)最後にVRギアをPCに接続し、VRギアをかぶり準備をした。
「よし、じゃぁ準備できたな。大河準備オッケイ?」
「おう!早く行こうぜ!」
「んーっと・・・これを言えばいいんだよな?」
「そうだね。じゃぁ行きますか。」
「「ダイブゲート!!」」
あまり長くないですかねぇ^^;まぁ駄文だと読みにくいしいっか!
コメントと誤字脱字訂正よろです。