レベル上げ×金策
しばらく歩いていると、アンプリラビットが3匹表れた。
「あ・・・わたし、あのうさぎ苦手・・」
「それはタックルされたからだろ(笑)」
「だ、だって!目の前であんなに巨大化するんだよ!?トラウマもんだよ~(泣)」
「よしよし、じゃぁここは俺が・・・っていうわけないでしょ(笑)いってこい。俺はここで見てるから。」
「え~!おにいちゃんのいぢわる!人でなし!ろくでなし!」
・・・さすがにいいすぎじゃね?お前のレベルあげだよ?(笑)
「う~・・・」
うなりながらもジリジリとアンプリラビットに近づいていく。
「とりあえず、覚えた魔法を使ってみようか。」
「それなら近づかなくていいね!」
喜んで、さっき登録したモーションの動作に入る。どんだけ近づきたくないんだ。
このはは左手を前に出し、
「我に宿りし炎の精、今力を解き放たん・・・フレイム!」
このはの左手が赤く発光し、血のように赤い炎が放出されアンプリラビットを包む。
「いいぞ。敵がアクティブになったから、とりあえず持ってる武器で倒してみ。」
「ぅん(汗)」
走ってきたアンプリラビット3匹をこのはが迎え撃つ。
「やぁ!」
このはがスピードを生かした3連撃をアンプリラビットに加える。アンプリラビットはなおも向かってくるが、今のこのはの敵ではないようだった。
しばらくすると、1匹、また1匹とうさぎは倒れていった。
「お疲れ。」
「はぁはぁ。・・・おにいちゃん本当に助けてくれないんだもんな~」
と少しいじけたようだった。
「はは。助けが必要だったか?俺にはまったく余裕の戦闘に見えたけど?」
「まぁ・・思ったよりは手こずらなかったよ。ここに来る途中にレベル上げも少ししてたしね。」
「そうだな。如何にレベルが重要か気づいたか?」
「ぅん。そうだね。頑張ってあげるよ~。」
「よし、あと1時間ちょっとあるから、12時10分前になったら一旦戻ろう。」
「はぁーい!」
時間が来るまでに、かなりのモンスターを倒した。アンプリラビット×10匹、フェンリル×7匹、マジックマッシュルーム×8匹をほとんどこのは一人で倒した。ドロップアイテムもアンプリラビットの毛皮×4、ウサギの肉×3、粗悪なポーション×3、ポイズンマッシュ×6を手に入れた。
このはのレベルも14レベルになった。スキルポイント残り4ポイント。
「よし、そろそろ待ち合わせ場所に行こう。」
「そうだね。」
このはは魔法を使えてホクホク顔でにやけていた。
「顔にやけているぞ(笑)」
「・・!?にやけてないもん!(照)」
「(笑)さて、いくか。」
このはをからかいつつ、オンディーヌの方へ歩いていく。
快適?な船旅を経て、街へ到着した。
「さてと、大河と待ち合わせしている場所へ行くか。」
昨日歩いた道をレストランの方へ進んでいく。進んでいく途中、いろいろな店があった。武器屋、防具屋、雑貨屋、宿屋、貸船屋、カジノ・・・などなど。昨日は遅かったから、周りの店も閉じていたので、昨日と違った、活気のある街並みが広がっていた。
「いろいろなお店があるね、おにいちゃん。」
「そうだな。お金たまったら、しっかりと装備をそろえたいな。このはは武器何にする?」
「ん~。何にしようかなぁ~」
「まぁ魔法使うから、さっきも言ったけど、杖ってのもありだよ。」
「そうだねぇ・・・杖はなにか特性あるの?」
「ん~。魔法攻防力が上がったりするかな。」
「普通の物理攻撃力は低いよね?」
「そうだね~。」
「ん~。やっぱ敵が近づいてきたらこわいしなぁ・・・」
と、あごに手をつき悩んでいる。
「じゃぁ俺みたいに武器2つ持つ?」
「そんなことできるんだ!」
「あぁ。ただ、使っていくとその種類の武器に対する熟練度が上がって、パラメータが上昇するから、大体の人は1つの武器しか持たないけどな。ちなみに、俺は片手剣と双剣だよ。」
「ふむふむ。じゃぁ私はとりあえず片方は杖にするよ。もう一個どうしようかな・・」
「んー。俺は小太刀がいいと思うぞ。このはは素早く動くタイプだと思うから、小太刀なら、いろいろ都合がいいと思う。」
「小太刀かぁ・・・いいかも。とりあえず、装備そろえるときに一緒にみてよ!」
「ああ、いいぞ。」
としゃべっていると、店が見えてきた。
Pig Roast ~男のメシ、ピグロス~
近づいていくと、大河が待ちかねたように、
「遅いよ二人とも~!今12時とんで10秒だよ~!」
いやいやいや(笑)12時とんで10秒って許容範囲じゃね?
「お前いつから待ってたんだよ。」
「え~?23分前からだよ!」
「こまかっ!早く来すぎじゃね!?ちゃんと稼いできただろうな?」
「あたりまえじゃ~ん!もう25万クルスたまったよ(笑)」
「「!?」」
「た、大河!お前何したん!?30分前くらいからいたんだから、2時間30分くらいしか、時間なかったよな!?」
「あぁ(笑)簡単だよ。2、3個クエストをちょちょいっとやっちゃって、そのお金を元手にカジ・・・」
ベキっ!
アギトのスーパードロップキックが大河の脇腹にクリーンヒットした。
「ぐはぁ!ア、アギト、てめ!何すんだよ!」
「何すんだじゃねーっつの!何、博打で稼いでんだよ!!すったらどうすんだよ!」
「まぁまぁ、そこはご愛嬌ということで(笑)」
アギトはまたドロップキックのモーションに入るとこのはが、
「ま、まぁまぁ。とりあえず、稼いできてくれたんだから感謝しよ。はい、おにいちゃん、大河さんにありがとうして。大河さん、おにいちゃんに謝って、もうしませんって約束しよ?ね?」
中3生にあやされた俺たちって・・・(笑)
「・・・まぁ、蹴って悪かったな。稼いできてくれてありがとう。」
「・・・俺も博打なんかして悪い。お金を稼ぐって責任を忘れてたよ。ごめん。」
「はい、仲直りの握手~♪」
こ、こいつやるなぁ。
「よし、じゃぁとりあえず店に入るか。」
カランカラン。
「いらっしゃいませ~、3名様ですか?こちらへどーぞ~」
何も言う前に話を進められた。まぁあっているからいいが。
席に案内されて、メニューを見ていると、
グレイトピッグの丸焼き:15000クルス
ホーンピッグの丸焼き:13000クルス
エンジェルピッグの丸焼き20000クルス
マンモスピッグの丸焼き30000クルス
フードトライアル:参加費500クルス
またフードトライアルあるし!!
「あ、このフードトライアルってやつ安いね~。これにしようよ~!」
「「断固たる拒否!!」」
「え???どうして?」
「まぁ・・・ほかのにしよう!てか、丸焼きしかねーのかよ!」
「・・・いい店だ。」
と大河がボソッとつぶやいた。
「さて、グレイトピッグの丸焼きなら手頃じゃない?3人で食えるっしょ!」
「じゃぁ、それでいいか。」
「私もそれでいいよ。」
すいませーん。と注文を取ると店員は店の奥へと消えていった。
「まったく、おにいちゃんたち、女の子をこんなとこに連れて来たらダメなんだからね!」
「んー・・・まぁ大河が行きたいっていったからな。大河のせい。」
「お、おれ!?まぁ・・・このはちゃん、男はな、1回は豚の丸焼きにあこがれるものなんだよ。」
それは、俺も含まれるのか?と心の中で突っ込んでいると、
「おまちどーさん!」
と、本当に豚一頭まるまるさらに乗っていた。ていうか・・・普通の豚の1.5倍くらいあるんだけど。
「ぅ~ん。なんで俺は毎日こんなフードファイトなんだ?」
「う、うまそう!」
「お、大きいねこれ・・・」
とりあえず、切り出して、3人の皿に盛り付けていく。
「「「いただきます。」」」
最初の方はみんな口数多く、今日はこれして、どーだったとか言う話をしていたんだけど、食が進むにつれて、みんなの口数が減り、無言になっていった。
だって、そうだよね。食ってるのに、減らないんだけど!1時間くらい食べてるのに、まだ半分くらいしか減っていなかった。
「これって持ち帰りできないのかなぁ~?」
と、このはがおなかを抑えながらつぶやいた。
「その手があったか!すいませ~ん。」
お持ち帰りできるか交渉していると、料理を入れる箱を買ってくれれば持ち帰ってもいいそうだ。ちなみに箱は1000クルス。全然問題ないな。
「じゃぁお願いします。」
箱に残りを入れてもらい、アイテムイベントリの中にしまう。
店の外にでて、
「ふx~!くったくった~」
と大河がお腹をポンポンしながらいった。
「量あったけど、おいしかったね。」
このはも満足のようだ。
「さて、午後はどうしようか?いちようレベル上げの予定だったが、大河がかなり稼いできたおかげで、装備を揃えにいくでもいいな。」
「装備みにいこーぜ~♪」
「私も装備そろえたいな!」
「よし、じゃぁ、装備を揃えに行こうか。」
大河の顔を見て、このはの顔をみた。
「・・・大河、所持金をすべてこのはに預けとけ。」
「え!?なんでよ~?」
と大河がいう。
「お前昔から、お金の使い方わるかったじゃねーか。俺も預けるからさ。このはいいか?」
「わ、私はいいけど、大河さんは・・・?」
「むぅ。まぁ・・・あずけるよ。」
ちょっとスネ気味だったけど、おとなしく従った。
「じゃぁ行こうか。ここ来る途中に武器屋とかいろいろあったよ。」
みんなで、並んで武器屋の方へ歩く。
昔もこうやって一緒に歩いてたなと思い少しうれしくなった。
ちょっと長すぎたかもです(汗)
ぐだっちゃうかも><
コメント、意見よろしくです♪