クローズドβテスター
『パンドラ・オンライン クローズドβテスター100名募集』
いつも通り何気なくネットを見ていたら目に入ってきた広告。
いつもなら、どーせすぐ飽きてやめるから無視無視。って飛ばすところなんだけど、少し興味を引く事が書かれていた。
【職業自由システム】
【正式サービス後も課金なし】
普通のオンラインゲームなら一つの職業に決めて、飽きて変えるとしても能力が0スタートになってしまい萎えてやめていた。
あと、課金制度によって金のある大人が結局は有利になってしまうシステムに辟易していたからだ。
しかし、この『パンドラ・オンライン』は職業も自分で決められるし、課金もないから平等なゲームになりそうで、興味が出てきた。あと、興味をそそられた理由として、このゲームがVRMMOだったこともあった。俺は今までVRMMOのゲームをプレイしたことがなかった。
説明を読んでいくと、
「げ、テスターの申し込み締め切り今日の夜中の0時かよ!」
速攻で時計を確認。まだ23時30分でギリギリ間に合う。
「でも、先着順かなぁ。。。」
よく読むと、0時に締め切り、翌日にランダムで選ばれたテスターへ向けてメールが送信されるそうだ。
「このノアって会社すげー公平だな(笑)それにしてもテスター100人って少ないな(汗)」
とりあえず、入力をしていく。名前、年齢、性別、メールアドレス・・・etc
最後に内容の確認を押して送信した。
時間を見ると23時57分を回っていた。
「ちょ(笑)危なかったー。でも、やけに入力する項目あったな。まーあとは結果来るの待つだけだな。あ・・・やべぇ・・・明日数学の小テストあるんだった。」
しょうがなく、数学の教科書を机から拾い上げ勉強を始める。
翌日、2時まで勉強したせいか7時30分にアラームをセットしていたのに、全く聞こえず母親にたたき起こされる。
「今何時だと思ってるの!?遅刻するわよ!」
「!??やべぇ、あと20分しかねーよ。」
あわてて制服を着て、リビングに行き皿の上にあった目玉焼きを一瞬で平らげていると、
「おにいちゃんが寝坊とか珍しいね(笑)」
妹のこのはが話しかけてきた。
「このは、お前も遅刻するぞ。」
「残念でしたー。私は今日学校の創立記念日でお休みですー。」
嬉しそうに答えるこのは。こめかみに怒りマークが垣間見えたのは隠しておこう。
「そうか、じゃぁいってきます。」
学校への道を走っていき、なんとか2分前に教室へはいる。
「お、神椥く~ん。遅刻しそうになるなんて珍しいじゃん。」
「おはよう、大河。いや、昨日久々にネトゲやろーと思ってさ。いい感じのクローズドβあったから入力してたら、今日の小テストのこと忘れてて2時まで勉強してたんだよ。」
こいつは小学校時代からの悪友というか勉強でもライバルというか腐れ縁みたいなやつだ。
「ん~?それってもしかして・・・」
教室のドアが開く。
「よーし、お前ら席につけ。小テストするぞ。」
「えー、やんなくていーよー」
「忘れてたー(泣)」
教室がガヤガヤしている中、先生は小テストのプリントを配布していった。
初めて小説なぞ書いてみました(照)
自分文章書くの苦手なので、駄文等あると思いますが、よろしければコメントよろしくです。
誤字脱字の指摘もよろしくお願いします。