運命の扉
セリナ達は、王城を目指して進んでいた。もう少しでつくらしい。
セリナはエアルムの腕に挟まれるように一緒に馬に乗っている。
「見えてきた。あれが王都ミリタ、そしてあの城が、王城マクナだ。」
エアルムが指差した方を見ると、そこには美しい風景があった。
先ほどの草原と同じ、いやそれ以上になつかしさがこみあげてくる。
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王城に入ると兵の中心に男がいた。たっているだけで威厳を感じた。
「よくぞ帰ってきた、ラルト国の希望の光よ。余は現ラルト国王ラトクルス・カルギル。」
「カルギル王、ただいま帰りました。」
バラタがひざまずいてそういうと、ビリエル・クラート・エアルムの3人もひざまずいた。
「ご苦労だったな、バラタ。それに息子たちよ。」
カルギルの言葉にセリナは少し驚いた。それに気づいたのかバラタが答えた。
「ビリエルとクラート、エアルムの3人はカルギル王の息子なのです。」
「じゃあ、王座は彼らが継いだ方がいいのではないですか?」
「そのわけを今から話そう。ついてまいれ。」
2人が話しているとカルギルがそういった。
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セリナが通されたのは、執務室のようなところだった。
「それでは話そう。この国の王は魂や前世で決められる。だから王家はその代によって変わるのだ。我が息子たちは王の魂を持ってはいないのでな。王にはなれん。」
「王の魂だとはだれが判断するのですか?」
「予言の本があってな、それが次の王の居場所を教えてくれる。その反で探し出すのだ。
難しい話は終わりだ。そなたの運命の扉は開かれた。この国の王になれ。」
セリナは少し黙っていた。が、突然顔をあげた。その瞳は今までより暗かった
こんにちは、悠莉です。
今回はセリナの運命の扉(まあ、運命の事ですね)についてでした!!
結構更新が遅れてしまってすみません。
次回は早く更新できると思います。
次回予告
セリナの瞳が暗いわけ、それはいったい何なのか。
そして王になるのか。
セリナは自分の正体について少し明かすことに。
次回、幸福な人形姫~化け物~
タイトルは暗いですが、そこまで暗い雰囲気は続きません。