たどり着いた国
「・・・もっどって、あなたの帰るべき場所へ・・・。」
とても、優しい声だった。そして、とてもなつかしい
部屋の主である宮野セリナは、急に響いた声にも驚きの表情を全く見せなかった。部屋には自分しかいない。このところよく聞こえる声は毎回似たようなことを言う。
(なんだろう、この声・・・?)
セリナは思った。そんなことを思っても無表情で、何の感情も見えてこない。
学校には行っていない。というより行かせてもらってない。いつ何が起こるかわからないからという理由だ。
「少し休もう。」
セリナがいるのは、家の地下室。家にいる時、セリナはほとんどをここで過ごしている。
と、その時
「なにこれ。敵!?」
無表情だったセリナが驚きの声をあげた。部屋一面に鏡が現れたのだ。
次の瞬間、セリナは光に包まれ消えた・・・。
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「戦え、それがお前の存在意義だ!!」
「お前は我々の最高傑作だ。さぁ、戦え!!」
戦え、戦えと大嫌いな声がいっぱい聞こえる。
大嫌いな、大嫌いな声だ・・・
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「ここは?」
「おかえりなさいませ、セリナ様。」
「待ちわびました。双黒の新ラルト国王陛下。」
「ラルト国の希望の光。」
「また、お会いできてうれしく思います。」
目の前には見慣れぬ4人の男達がいた。
ここも見慣れぬ場所。けれど、とてもなつかしい・・・
こんにちは!!悠莉です
第1話いかがでしたか?我ながら文が変になったと思っています。
・・・すみません・・・
次回予告
突然、たどり着いた国で出会った4人の男達・・・
彼らから聞かされたセリナの『運命の扉』とは
次回、幸福な人形姫~王都ミリタと王城マクナ~