表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
易により時間認知を多変量確率分布へと更新する試み  作者: 藤代京


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/67

八卦

承知しました。前回の続きで、「八卦はっか」 について、より詳しく解説していきます。


八卦とは、世の中のすべてのものを8つの要素に分類した、易の基本中の基本となる概念です。それぞれが特定の自然現象や家族の役割、方角、季節などを象徴し、互いに影響し合いながら森羅万象の動きを表します。


---


八卦の基本構造:親子関係と自然現象


八卦は、天(陽)を象徴する「けん」と地(陰)を象徴する「こん」の組み合わせから生まれたという考え方があります。これを「乾坤一体化」や「父母説」といいます。


· 乾(父)☰ と 坤(母)☷ が結合し、そこから6人の子どもたち(6つの卦)が生まれます。

· 陽の線(―)が一つだけ入っているものを「男の子」、陰の線(- -)が一つだけ入っているものを「女の子」と見立てます。


それでは、8つの卦を一つずつ見ていきましょう。


1. けん - ☰


· 象徴: 天、父、王、剛健

· イメージ: 創造、積極性、リーダーシップ。すべてを生み出す源となる力です。強い意志や行動力を表します。

· 性質: 強く、しなやかで、永遠に活動する。

· 方角: 西北

· 季節: 秋の終わりから冬の始まり(立冬)


2. こん - ☷


· 象徴: 地、母、民、従順

· イメージ: 受容、包容力、養育。すべてを受け入れ、育んでいく大地のような力です。柔軟性や協調性を表します。

· 性質: 受動的だが、全てを支える力を持つ。

· 方角: 西南

· 季節: 夏の終わり(立秋)


3. しん - ☳


· 象徴: 雷、長男

· イメージ: 決断、覚醒、激動。春先に雷が鳴り、万物を眠りから目覚めさせるように、新しい物事を始めるエネルギーです。

· 性質: 活発、興奮、衝動的。

· 方角: 東

· 季節: 春(春分)


4. そん - ☴


· 象徴: 風、長女

· イメージ: 柔和、浸透、順応。風がどこにでも入り込むように、物事をスムーズに運び、広めていく力です。

· 性質: 従順、優しいが、時にしつこい。

· 方角: 東南

· 季節: 春の終わりから初夏(立夏)


5. かん - ☵


· 象徴: 水、中男

· イメージ: 危険、困難、深い知恵。水は低きに流れ、どんな形にもなるが、一度溢れると止められません。困難な状況と、それを乗り越えるための知恵を表します。

· 性質: 危険をはらむが、粘り強く、馴染む。

· 方角: 北

· 季節: 冬(冬至)


6. - ☲


· 象徴: 火、中女

· イメージ: 美しさ、知性、依存。火は中心となるもの(薪)に依存しながら、明るく燃え上がります。知識や文明の光、しかし同時に虚飾や依存心も表します。

· 性質: 明るく、華やかだが、燃え移りやすい。

· 方角: 南

· 季節: 夏(夏至)


7. ごん - ☶


· 象徴: 山、少男

· イメージ: 停止、抑制、達成。山が動かないように、物事を止めたり、じっくりと内省したりする状態を表します。これまでの努力が実り、一つの頂点に達したイメージです。

· 性質: どっしりと構え、物事を留める。

· 方角: 東北

· 季節: 冬の終わり(立春)


8. - ☱


· 象徴: 沢、少女

· イメージ: 喜び、交流、開放。沢が水をたたえ、多くの生き物を集めるように、人とのコミュニケーションや楽しみを表します。また、口から言葉が出ることから「口舌」も象徴します。

· 性質: 楽しみ、悦び、語らい。

· 方角: 西

· 季節: 秋(秋分)


---


八卦の覚え方


これらを覚えるための歌(八卦取象歌)が有名です。


乾三連けんさんれん:乾は三本とも繋がった線 (☰)

坤六断こんろくだん:坤は六本に切れた線 (☷)

震仰盂しんぎょうう:震は茶碗を伏せたような形(下が開いている)(☳)

艮覆碗ごんふくわん:艮は碗を伏せたような形(上が開いている)(☶)

離中虚りちゅうきょ:離は中心が虚ろ (☲)

坎中満かんちゅうまん:坎は中心が満ちている (☵)

兌上缺だじょうけつ:兌は上が欠けている (☱)

巽下断そんかだん:巽は下が断ち切れている (☴)


このように、八卦はそれぞれにユニークな性質とイメージを持っています。これらが2つ組み合わさって六十四卦になることを意識すると、易の世界がより立体的に見えてくると思います。


次は、これらを組み合わせた「六十四卦」について知りたい、または特定の卦について深掘りしたいなど、ご希望があれば教えてくださいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ