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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章
9/65

第8話 スキル、追加してみた

前回のあらすじ


 能力を調べ終えた春風君、アマテラスの提案でスキルを追加することにした。



*大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。もしかしたら今後、今日みたいに投稿時間が遅れるかもしれませんが、最後まで書いていきますので、よろしくお願いします。


 「スキルを加えるって……え、そんなことができるんですか!?」


 驚いた春風に、アマテラスはニッコリと笑って答えた。


 「うん、もちろんできるよ」


 「良いんですか!?」


 「本来は良くはないんだけど、地球消滅の危機だもん」


 (だもんって……)


 ツッコミを入れたかった春風だが、アマテラスの言うように、今は地球消滅の危機なので、


 「ありがとうございます!」


 と、深く頭を下げた。


 「それじゃあ早速……」


 そう言って、アマテラスは春風の目の前に、ステータスウインドウ以上に大きなウインドウを展開した。そこには、[剣術]や[槍術]、[炎魔法]、[闇魔法]、さらには[鍛治]や[料理]といった、様々なスキルがズラリと並んでいた。


 「す、すごい。こんなにあるんですか?」


 驚いて腰を抜かしそうになる春風アマテラスは優しく微笑んで、


 「うん。好きなのを選んで良いからね」


 と、親指を立てながら言った。


 「……ちなみに、いくつまで選んでいいのですか?」


 「そうねぇ。とりあえず7つまでかな」


 (7つか。専用スキルと合わせると合計10個。初期スキル数としては十分だな)


 春風はすぐに深呼吸をして気を落ち着かせ、両頬をパンパンっと叩くと、


 「考えて、感じるんだ」


 そう言って、スキルが並んだウインドウに向き直った。


 (俺の目的。それは、地球を救うこと。そのために異世界に行くんだ。それなら……)


 春風が最初に選んだスキル、それは、[言語理解]だった。何故なら、異世界に行くにあたって最初に思い浮かんだのは、「言語の壁」だったからだ。春風はよく「師匠」に連れられて海外に行くことがあり、そのせいで日本に帰ってからも英語だけじゃなく様々な国の言葉を勉強することに力を注いでいたのだ。故に、今回異世界に行くということで、そんな言語の壁に直面した時のためにも、このスキルは必須だと考えたのだ。


 2つ目に選んだのは、[鑑定]のスキルだった。


 (やっぱり、スキルといったらコレでしょう! 向こうに行ったら何が起こるかわからないし)


 [鑑定]を選んだ時点で、3つ目のスキルはすぐに決まった。それは、[偽装]のスキルだった。

 何故このスキルを選んだのか。それは、自分に対する「鑑定への()()()」にするためだ。向こうに行けば、もしかしたら「鑑定」もしくはそれに似たスキルを持つ者が敵として現れるかもしれないと思ったからだ。


 「よし、次だ」


 次のスキルを選ぶ時に、春風が考えていたこと。それは、強い肉体と精神力が欲しいということだった。

 その考えを元に春風が選んだのは、[肉体強化]と[精神強化]のスキルだった。この2つは春風のステータスを強化するだけではなく、スキル自体を鍛えれば、肉体系、精神系状態異常への耐性を身につけることができるのだ。

 そしてコレらのスキルで肉体と精神両方を鍛え、それを武器にするための力として、[体術]を選んだ。


 いっきに3つのスキルを選ぶと、予想外のことが起きた。


 『スキル[肉体強化]、[精神強化]、[体術]の選択を確認しました』

 

 『条件が満たされたことにより、スキルの融合を開始します』


 『融合が完了しました』


 『融合(フュージョン)スキル[体術・真]が生まれました』


 まさかのスキル同士の融合だった。


 コレに驚いた春風は、もっと他のスキルも融合させたいという衝動にかられたが、すぐに冷静さを取り戻した。


 ここまでで4つのスキルを取得し、選べるスキルはあと3つ。慎重に選ばなくてはと思った春風は、ここで自分の職能を思い出した。


 (そうだ、俺は見習いとはいえ()()だった。賢者はゲームで言えば魔法系の職業だ。でもって今、俺はそれ関連の専用スキルを持っている。だったら……)


 そして考えた末に春風が選んだのは、[魔力強化]と[魔力感知]、[魔力操作]のスキルだった。


 「頼むよぉ」


 3つのスキルを選択した次の瞬間、奇跡が起きた。


 『スキル[魔力強化]、[魔力感知]、[魔力操作]の選択を確認しました』


 『条件が満たされたことにより、スキルの融合を開始します』


 「キターーっ!!」


 『融合が完了しました』


 『融合スキル[魔力制御]が生まれました』


 (よし、コレで残るはあと2つ!)


 春風は再び深呼吸をすると、6つ目のスキルを選んだ。

 

 選んだのは、危険を知らせる[警報]のスキルだった。向こうに行けばどんな危険が待っているかわからないと考えたからだ。


 そして、いよいよ最後のスキルだ。


 (最後は、そうだな……)


 最後に選んだのは、自身の気配を消すためのスキルーー[気配遮断]だった。

 

 (やっぱ、目立つのは嫌いだからなぁ)


 こうして、春風はスキルの選択を終えた。


 「ステータスオープン」


 そう言って、春風は改めてステータスを確認する。


 幸村春風(人間/17歳/男) 職能:見習い賢者

 レベル1

 生命力:600(500+100)

 魔力:1100(1000+100)

 持久力:850(750+100)

 筋力:80(70+10)

 耐久:80(70+10)

 知力:150

 精神:310(300+10)

 敏捷:100(90+10)

 運勢:普通

 魔力属性:無、風、火、水、土、光、闇

 スキル:言語理解(レベル:1)、鑑定(レベル:1)、偽装(レベル:1)、警報(レベル:1)、気配遮断(レベル1)

 融合スキル:体術・真(レベル:1)、魔力制御(レベル:1)

 専用スキル:魔導式構築(レベル:1)、魔石生成(レベル:1)、魔導具作成(レベル:1)

 装備:常陽学園学生服、伊達眼鏡、お守り

 称号:異世界(地球)人、神(地球)と契約を結んだ者、固有職保持者


 『何で魔法系スキルが1個も無いんだぁっ!?』

 「えぇっ!?」


 またしても、神達のツッコミが響き渡った。




 


 

 


 


 

 


 

 

 

 


次回、準備を終えた春風君、いよいよエルードへ旅立ちます。

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