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女しかいない世界で私がモテてもなぁ  作者: マシュマロタイキック
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01 私のパンツどこ

「ない……」


 ペロナのパンツがなくなった。

 今週に入って37,821回目である。

 ペロナは深くため息をつくと、ドラム缶の上にどかっと座り、タバコに火をつけた。


 ここアベンジャーズ学園は人類最後の砦。

 世界中のユリユリデストロイヤーウイルスに対抗する唯一の城である。

 といってもウイルス自体は女性に対して害はなく。

 ただこの学園は、同性間で子供がどうやったらできるかなんていう研究を、あーでもないこーでもないと繰り返しているところである。

 校門のドラム缶に座って煙をふかしていたペロナだったが、急に立ち上がり、荒廃した町並みを眺めだす。


「……どーやらきなすったようだね」


 さきほどウイルスは女性に対して害はないと言ったが訂正する。

 中にはウイルスにアテ(・・)られて、見境なく同性を襲う性欲レズゾンビと化してしまうのである(ゾンビといっても肌がただれるとかそういうのはない)。

 そんな性欲レズゾンビ化した女の子を正気に戻すのがこれ。


「レズサイコガンのお出ましってね」


 そう、これである。

 こいつで撃てばあら不思議。すぐさま正気を取り戻すのである。


「レズううウウウウウウウウウウう!!!」


「ギョぱあああああああああああああああ!」


「ユリぃぃ嗚呼ああああああああああ!!!」


 迫りくるレズゾンビの数はざっと30か。

 学園の新鮮な女の子のむんむん陽気に惹かれてこちらにたどり着いてしまったようだ。


「きなっ!ゾンビども!ぜーんぶまとめて相手してやる!」


 バン!

 バンバン!

 バキューン!


「……あら?私はいったいなにを?」


「あれれ?どうしてこんなとこに?」


「ほれれ〜?」


 正気に戻った30そこらの女性を前に、銃口をふっと息かけるペロナ。うーん決まってる。


「!? あらやだ……すっごいイケメンな子がいるじゃない……!////」


「あ、あの!お友達からお願いできませんか!?////」


「悪いけど私に交際申し込むのは学園通してからにしてくれ。ってかそれでもオッケーしないと思うけどナ」


「そうします〜!////」(ぴゅ〜っ)


 ペロナ。

 アベンジャーズ学園2年。

 職業、門番。

(ドンッ)

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