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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第四章 黒霧景色
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97 雪子、喧嘩を売ってみた

「大体『美しい椅子』ってなんですの?首相の椅子が美しいって感性が判りませんわ(クスクス)」


雪子は喧嘩を売ってみた




・・・周りで聞いている人達に「嫌味のレベルが低いことには目を瞑って欲しいですわ」と心の中で願ったのは秘密である




なにせ苛めっ子への復讐の初心者


息をするようにディスる苛めっ子とは違うと声を大にして言いたかった




まあ目の前の麗華いじめっこは人間の程度が低いので雪子程度の煽りでも十分であった



「おじい様をバカにするな!」


顔を真っ赤にして怒鳴ってきた




・・・程度が低すぎるが本人達は真剣なのでそこは言わないのがお約束なのであった





復讐は何も生まない


良く言われるセリフである




実は雪子もそう思っていた


いや苛められ子の大半はそう思っていることだろう




だがそれは間違いである


やらないのは悪でやるのが正義、なのである





なにせ苛めっ子に対して怒鳴るとそれだけで苛められっ子の気分がスカッとするのである


大事なことなのでもう一度言おう


気分がスカッとするので文句を言った方が良い




人間というのは基本的に判り合えないものである


だから人は話し合うのである




外国での格言でこういうのがある(らしい)


10喋っても1しか伝わらない




人種や生活環境の違いにより価値観が異なる人間同士はそう簡単に判りあえない


そんな実体験から作られた格言である(らしい)




だから自分の意見を声高々に主張する


そして相手の意見を否定する


これは別に相手を屈服させようだとか、マウントしようといった意図からではない


すべては判り合うためである




自分ことを判って貰い、相手のことを判るため


そのために手間と時間を掛けるのである




ちなみにどうでもよい人間には話をしない


これも常識


・・・雪子としては苛めっ子達にはこちらを選んで欲しかったというのが本音である









話がズレたので元に戻そう



判り合えない人間ゆえに不満はたまる


その時はどうすればよいのか?




怒れば良いのである


そうすれば気分が晴れる




もちろん一時的なものであるし問題は全然解決しない


だがそれがどうした、いえどうかしましたか?、である


苛められっほんにんの精神安定以外に大事なことはないのである





判り易く言うならば


パワハラで自殺した人間にもしも『精神的な安定』があれば死ななかった


である


・・・理解できたようで嬉しいかぎりである




それに憂さが晴れるだけではない


苛めっ子達からの謝罪も遅れるのである





喧嘩を売ってきた苛められっ子に対して和解を言える人間がいるだろうか?


いや誰もできないであろう、ということである




気分が晴れた上にこれからも精神的なサンドバックが得られる


まさも一石二鳥



古今東西、今までやらなかった苛められっ子の方がバカなのであるといえる(かもしれなかった)


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