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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第四章 黒霧景色
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96 雪子、嫌味を直接言う

「こほん、御本を読ませて頂きましたが苦労した自慢ばかりで全然でしたわ」


遠まわしに言っても理解して頂けませんでしたので直接言ってみましたの




「なんでよっ!」


逆切れされました




・・・やっていることが合っているのか自信が無くなってきましたわ


所詮は付け焼刃の苛められっ子による反撃、でしたわね(苦笑)





でもたぶんやっていることは間違っていないはずですわ


ということで続けることにしましたの


・・・間違っていたら反省&今後の活躍に期待、ということで誤魔化すつもりなのは秘密でしてよ





難関大学に入るために猛勉強したことが自慢になりますの?


大学生の時にアルバイトをしたことが自慢になりますの?


官僚になって出世するために夜遅くまで残業するのが自慢になりますの?


同僚たにんを蹴落として次官になったのが自慢になりますの?


初選挙で当選したことが自慢になりますの?


新人議員の時に派閥の力関係で涙を飲んだことが自慢になりますの?


初閣僚になって他人の力で改革を行ったことが自慢になりますの?


政策を同じとする同士を集めて首相になったのが自慢に・・・なりますわね





こほん、書いてあることのほとんどが自慢ばかり


それも他の人だってやっていることばかりなのになぜ首相になるとそれが美談になるのでしょう?


まったく判りませんわ



ということでその辺をそのまま指摘しましたのよ





そうしたら


「おじい様は偉いでしょ!」


と自爆しましたわ





・・・ここが超一流ホテルのラウンジだというのを忘れているのが嗤えますわね


他の席にはわたくしたちの会話に(聞いていないようで聞いているという)興味津津でしたのよ


それが判っているのでわたくしは嫌味を言いましたの






返事次第では元首相の評判が落ちますのよ?


判っています?


でも判らなく自爆してくださらないかしら?





わたくしの望みは叶えられました


・・・普通叶えられることはないはずなのに、です(呆)





しかしアレですね


今回は楽勝でしたわ


加害者あたまのおかしなかたの祖父が元首相だったのです





普通、苛めっ子(とその関係者)は苛められっわたくしに対して高圧的な態度を示すものです





「謝ったのだから許せ(意訳)」


という感じで、ですね





それに対して苛められっ子は反撃しなければなりませんの


苛められっ子というのは真面目な方が多いですわ



・・・誰ですの、わたくしは違うとボソッと呟いたかた(プンプン!)






こほん、話を戻しますわ



真面目というのは井戸端会議をしないいうことですわ


つまり苛めっ子の弱みを知らない、ということですの





恥ずかしながらわたくしもそうでしたわ


苛めっ子達の弱みの一つも知っていればイジメられることもなかったでしょう


苛めっ子は本能的に危険を察知しますからね





一方苛めっ子というのがイジメる相手のことはなんでも知っていますの


仲間同士でひたすらディスっているかららしいですわ





苛められっ子の過去のことを持ち出して嗤う苛めっ子達


そりゃイジメが成功するはずというものですわ





なにせ


『こいつは何やっても先生や親にチクらない』


というのが判っているならばイジメはやりたい放題ですもの





それに立ち向かう苛められっ子が負けるのも当然といえますわね


反撃の手段がなければイジメされている最中も、イジメが発覚した後もやられ放題になりますわよね


ですから一言謝罪しただけでイジメがなかったことにされる、ということですわ






でも今回、言いがかりをつけてきた加害者の祖父が元首相だったのは幸いでしたわ


お父様の書斎にあった元首相が書いた自慢本がありましたの


そして今回「ぎゃふん!」と言わせる予定の苛めっ子の関係者の情報を調べる際に見つけたのは行幸でしたわ


なにせ調べなくても読むだけで相手の弱みが得られますのよ




さあ反撃の時間の始まりですわ

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