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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第四章 黒霧景色
92/107

92 麗華2

「・・・なんの事を言ってるのかさっぱり判りませんが?」


『調子に乗りやがって(意訳)』と罵られた雪子は正直に言った


もちろん相手が怒ることを知ってである





「なに言っているのよ!」


当然のことながら麗華が怒りだした






この場合、どちらが正しくてどちらが正しくないという訳ではない


どちらも正しくどちらも間違っている、というのが正解である




まあ問答無用で怒鳴りこんできた麗華の方が少々、いやだいぶ分が悪いのかもしれない?




雪子の側からすると正直に言っただけである


知らない人間に冤罪を吹っ掛けられたのだから当然である




まあもっとも今の雪子だからできると言ってよかった


以前の雪子ならば


「すみません、どちら様でしたか?」



「一体どういうことでしょう?」


と聞いていただろう






実はこれが悪手なのである





雪子じぶんは公平で誠実な人間であろうと行動する


だが麗華あいてはそんなことを思っていない


それどころか無自覚で下に見ている


そんなところに雪子が下手に出た(ように見える)ならば


『さっさと謝りなさいよ、このグズ!(意訳)』


という結果になるのは当然である





もっとも世の中の苛められっ子はそれが判らないのである


それゆえ悪手を選んでしまう


そして最悪の結果を迎える


・・・公平に見れば自業自得いじめられるほうにももんだいがあるであると言えた







話を戻そう




だから冒頭にあるような雪子の返事が最適解である


これが何時でもどこでも誰にでも言えるようになった時、一人前の人間そんざいになったと言える


もっともそれが判らない麗華ばかも居るというのが現状なのが嗤えた




「自分で言っておきながら盗人猛々しいとはこのことだわ!」


とはその麗華ばかのリアクションである



・・・微妙に言い回しが古風なのは総理ろうじんとの接触が多い影響だろうか?




でも雪子は折れなかった


そして再度言った


「なんの事をいっているのかわかりませんわ?」


実にいい性格をしているといえた




疑問があれば後回しにせずにすぐにその場で正す


それが正解


もしも後回しにでもしたら「後になって蒸し返すな!」とイチャモンをつけてくるのは苛められっ子なら一度は体験するアルアルである


・・・おや、顔色が悪い人がいるようだ、何か心当たりでもおありで?





そんな訳で雪子は一歩も引かなかった


最初っからフルスロットル


麗華の古風な言い回しをするならばこうなるだろう





そんな訳で麗華自身が理不尽な言動を自覚するまで続いた






・・・正確には3時間ほどお互いに大声で罵りあっても最後まで自覚できなかったため次回に持ち越された訳である


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