64 雪子、記録を使う(その4)
「あら、学校でないならお稽古事かしら?」
雪子はコテンと首を倒しながら言った
菫子は『友達でない』という意味で答えた
さすがに親のと弁護士の前で『知らない人』とは言えない
そんなことをしたら負けが決まるのだ
だからどうとでもとれる返事をした
そんな失点に雪子が付け入るのも当然であった
なにせ失敗しても友達同士で庇い合い
失言を責められても逆切れし
そのくせ人の失敗は見逃さず友人達と一緒に攻め続ける
そんなクズなのだ
幼少期から人間としてほとんど成長していない
雪子に付け入られるのも当然であった
・・・いや欠点だらけで逆に付け入らない方が難しいとも言えた
もちろん雪子はなあなあで済ますつもりはなかった
親と弁護士の前でしっかり恥を書いて貰いましょう
ついでにバカ娘の嘘に騙されてしゃしゃり出てきたバカ親達のメンツも潰して差し上げましょう
雪子の本音であった
菫子の返事がないのでまたしても雪子はスマホのストップウオッチをオンにした
数字が大きくなればなるほど相手のダメージが大きくなる
雪子は楽しみで仕方がなかった
スマホを見つつ、バカ達も見る
もちろん軽蔑の眼差しで、である
雪子はもはや侮蔑を隠していなかった
私はこんなに怒っているとのアピール
雪子の心の平安のために自分の感情をそのまま外に出す
その両方のためである
特に自分の感情を外に出すというのは大事である
虐められてもガマンするとどうなるか?
相手はこれくらいは全然問題が無いと考えるのである
だったら問題ないな
やってしまおう
そういう訳でイジメが始まるのである
だから最初っから怒る方が良い
特に大げさに、である
人間、他人のことはなんでも過小評価するものである
多少大げさに騒いでようやく人並み
憶えておくと良い
ついでに相手をバカにするような一言を付けるともっと良い
それもおためごかしで、である
自分よりも低い人間を見ると安心するのだ
それを利用しない手はない
一度ついたレッテルは剥がせないものなのである
使わない手はない
いや虐められなためにはきぜんとした態度をとることが必要なのだ
学校では隙を見せたら負け
心しておくと良い
・・・守らなくて虐められも知らないぞ
バカの相手をするのは大変だ
だったら最初っから潰しておけばよい
人類皆平等だとか人に優しくなどと洗脳をさせるから悪意ある苛めっ子に付け入られるのである
そのせいでどれだけ多くの人間が自ら命を絶ったとこだろう
「友達とは仲良く」
などとくだらない事を言っている人間は反省すべきである




