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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第三章 記録景色
63/107

63 雪子、記録を使う(その3)

「学校の友人では?」


弁護士の掛井がそう言うとともに鷹取いらいにんの方を見た


ところが鷹取一家は誰も答える事ができなかった


それどころか下を向くだけであった





誰も知らないんかいっ!


弁護士かけいは心の中で叫んだ


・・・リアルでは雪子と交渉中なのだから当然のことであった





ちなみに元凶の菫子はというと誰もツッこまないことをいいことに下を向いていた


調子が良い時には自分の功を誇り、不都合になると黙るクズだからである


まあ真っ当で利口な人間は『いじめ』などしないのだから当然の行為であると言える





もっとも雪子は菫子の逃げを許さなかった


「学校では見かけませんが、同級生でした?」


直接問いかけた





菫子を全員が見た


きちんと説明できるんだろうな(しろよ)


全員の視線が言っていた




だが菫子は返事をしなかった


それはそうである


人を貶すのは得意だが人に貶されるのは不得意


いや都合が悪くなると逆切れして誤魔化すクズだからである


まあ大人が大多数を占める現状では切れることができないので首をすくめて嵐が通り過ぎるのを待つだけであった





今まではソレで済んだのかもしれない


なにせクズの親はクズなのだ


「まあまあまあ」


などと慣れ合いというか娘だからと大目に見ていた


そんなのに慣れるとすぐに大人に任せる無能となる


・・・こんなんだからイジメをするクズに育つのである




雪子はスマホを取り出してストップウオッチの画面にした


そしてボタンを押した




<・・・・>


無言の時間が過ぎて行った




さあどれだけたてば返事がくるのかしら?


口に出さない雪子の言葉が聞こえた





両親が菫子を見て目で催促した


さっさと返事をしなさい





さすがに高校生に向かって「返事をしなさい」とは恥ずかしくて言えないようだった





まあ返事もできないバカな娘を育てたクズ親に育てられた娘がまともな訳がない


バカ娘は返事ができなかった


・・・あまりにもバカが多いため説明もバカになってきていた





雪子はスマホをジッと見ていた


数字が増えれば増えるほど自分が有利になるのだ





「○○も時間を無駄にしましたわ」


「都合が悪くなると黙りませんでした?」


どちらを使おうか思案しながら眺めていた




きっちりかかった時間を記録する気満々であったということである





さすがにここまでくればバカな親としても気が付いた


さっさと娘に返事をさせなければヤバい





というわけで机の下で娘の足を蹴って返事を促した


・・・蹴るくらいならまともに子育てしろよ!と言いたい





「い、いえ違う・・・」


菫子はそう返事するのが精いっぱいだった





まあ当然である


その場にいる全員から違う意味で熱い視線を投げかけれていたのである


我儘に育った現代の女子高校生にまともな反応を望む方がおかしかった





所詮は小娘


責任という名の重責を背負うことなどできない


雪子の予想は正しかった




まあ返事をしなくてもアウト


どう返事をしても友人ではないのでアウト


どちらにしてもバットエンド


最初っから破滅フラグが立っていた




雪子はフラグを回収しただけ


楽な仕事であった


























・・・ちなみに普通、虐められっ子はフラグが立ったことにも気が付かない


そしてフラグを回収できないために自爆するのである





飛び降りる


首をつる


手首を切る


そんなことをするくらいならフラグを回収した方が良いというのは虐められっ子観察者のアルアルである

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