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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第一章 灰色景色
6/107

6 主人公、運転手の早さに驚く

雪子は運転手の村田さんにスマホで電話した


「家に帰りたいです」




村田さんの返事


「5分後に駐車場に着きますのでいつも通りお待ちください」


雪子はその速さに驚いた


自宅から雪子の通う学校まで高速道路を使っても車で1時間はかかるのだから当然である







雪子が通う共和学院はおぼっちゃま、お嬢さまが通うセレブの学校である


入りたければ、まず最初に三代前の家柄までが審査の対象になる


真の紳士淑女を育てるという目的に設立された学校だからである





当然のことながら生徒は全国各地から生徒が集まる


もちろん遠方の自宅から通うというわけではない


学校の近くに家を建てることになる





金を持っている人間というのは家を建てるとなるとそれなりの広さを欲しがる




例えるならホテルの宿泊である


セレブはベッドと机だけの一般客室なんて絶対に泊まらない


1泊80万円のスイートルームで広びろのんびりする




そんなわけで街の近郊に広い土地を買い、屋敷を建てる事になる


結果として通学には車を使わなければらならないというわけである




・・・まあそんなご立派な学校であってもイジメなんて下品な行為が起るのではあるが






閑話休題




雪子の家は車で1時間もかかる距離にある


朝は学院の専用の停車場で雪子を降ろし、夕方のせる


授業が終わって駐車場に着くと大抵は同じ場所に車が止まっているのが普通である


そのため車の配送については特に考えたことがなかった




まあたまに体調が悪くなった時は保健室で寝ている間に学校から家に連絡がいくので運転手の村田さんに連絡したことはない


だから12年間送迎されていて初めて連絡したことになったのだが、まさか5分でくるとは思わなかったので雪子は驚いた








・・・後になって雪子が、この時になぜこんなに早く運転手が迎えに来たか?を深く考えなかったことに後悔するのはまた別の話

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