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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第三章 記録景色
59/107

59 雪子と家元のお茶会

「はいっ!?」


雪子はビックリして思わず叫んだ


家元からの質問があまりにも想定外だったからである





言った雪子も驚いたがもっと驚いたのが家元である


「鷹取家の弁護士からの相手をしないの?」


と普通に聞いただけなのだからである




ここまで驚くとは誰が想像できたであろうか




もっともこの場合は雪子の方が正しいのである


まあ世の中の大多数の人間には判らないというのが悲しい現実である





イジメをする人間というのは道理が判らない無礼な人間である


そしてそんな人間を育てた人間も同様である


そんなやつらの相手をするほど暇はない


それが雪子の主張である






もっとも世の中の大半の人間は判らないというのが悲しい現実である


・・・家元がそのうちの一人というのは雪子にとって悲しい現実であった





話を戻そう




雪子は家元からの質問に答えようかどうか迷った


そして話さないことにした


話す必要というか、意味が無いからである






世の中というか、ドラマや小説だとここで持論を開陳していることだろう


それも得意気に


でもそれは悪手である


自分の手の内を晒して相手に主導権をとらせる?とられる?のは頭が悪すぎる証拠である





まあそれが判らず、自信満々ですべてを喋り、それが回り回って相手てきに伝わり、最後の最後に不利益を被る愚かな行為が横行しているのが現実である


そしてくやし涙を流す


バカすぎである





まあそれが現代の常識であるのだから恐ろしい


そして虐められっ子も以下同文であるために、自爆するのである


一体どれだけの悲劇が今まで起こったのかは恐ろしくて考えられないのであった






もっとも雪子はそのうちのマイノリティに属している


冷泉院巌ちちおやの薫陶を受けたからである


・・・巌のようなまともな保護者がいればどれだけの悲劇が回避できたことだろうというのは余談である




そんな訳で雪子は家元からの質問を笑顔でかわした


・・・誤魔化したとも言う




かくして午後のおやつの時間は優雅?に過ぎて行った













まあそれではお話にならないのでここで雪子の内心を披露してみよう





雪子は弁護士が


「償いたいとのことなので何でもおっしゃってください」


と言ったことに腹を立てていた





弁護士は


「償う」


と言いながら相手の過失?をまったく理解していないことを意味するからである





あるいは理解していないフリをして


雪子が言わなかった事は無かったことにする


であろう





・・・弁護士が最低な存在と言われる所以である





償いたいと言うならば


コレについてはコウ


アレについてはコチラ


といったように話を持って行くのが筋である


いや本当に償う気持ちがあるのならばそう言っていることだろう




ところがソレがまったくないのである




いや逆に被害者である


『償われるべき雪子』


が逆に償われたいのなら「掛けられた迷惑を羅列しろ」と言われ、逆に


『面倒な仕事を強制的にやらされる雪子』


とまるで加害者のような仕打ちになっているのである


これで怒らない人間はいないのである




まあもっともこれは雪子だから判ることである





世の中の大半のイジメの被害者は、加害者や教師から


「虐められたというのならその事実を証明しろ」


とまるで犯罪者のような扱いを受けているのである





そして加害者の口の上手さとか声のでかさといった精神的なマウントによりその理不尽さから目を逸らされる


そしていつのまにか被害者なのに加害者の奴隷と化しているのである


そしてろくに保障もされず


「すみませんでした」


という言葉だけで終わる


いや終わらせられるのである


結局はやられ損である





しかし雪子はそんなことにはならなかった


逆に怒りに油を注ぐ事態になっていた




雪子の復讐は始まったばかりであった

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