表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第二章 破談景色
38/107

38 勝田(弟)の逆襲

勝田正は冷泉院雪子を虐めていた


その仕返として勝田優子あねは婚約を破棄された


因果応報である





ところが勝田正は納得がいかなかった





おれを憎むのはいい


だが優子あねに仕返しするなんて酷過ぎる


悪魔の所業だ!




ましてや裏から手をまわして婚約を破棄させるなんてのは言語道断である


そんな悪はおれが正さないといけない


そう思うようになっていた




その決意を胸に冷泉院雪子が愛用するという冷泉院系列のホテルに乗り込んだ





噂によると毎日3時にティータイムをするらしい


そしてそれ以外では捕まえることが出来ない


そんな噂が広がっていた


だからそれに合わせて乗り込んだ





勝田家の運転手にホテルの正面玄関に車を止めさせた


正面玄関とホールを抜けラウンジに入ると多くの客の中に冷泉院雪子がいた


楽しそうに紅茶を飲んでいた




勝田家うちが大変なことになっているというのにその態度


それを見てカッとなって叫んだ




「冷泉院!貴様、タダでは済まさないぞ!」


姉は婚約を潰されたおかげで部屋から出てこなくなったのだから当然である




ラウンジの客が一斉に勝田正おれを見た


大体が顔見知りの上流階級の人間ばかりだったのを確認した




丁度いい


冷泉院の悪行を皆に知ってもらおう


勝田正はそう思った





「貴様が裏から手をまわしたせいで姉の婚約が破棄された!」


そう言うと雪子が目を見張った


どうやら自分の悪行を思い出したようだ


勝った!と勝田正は思った




ホテルのラウンジにいる人達も助けてくれるだろう


もうこれで姉も勝田の家も安心だ


そう思い勝田正はほっとした





すると雪子と同じテーブルに座っていた老婦人がスッと立って言った


「お黙りなさい!」



その威厳でラウンジどころか少し離れたロビーに至るまで沈黙が訪れた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ