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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第二章 破談景色
36/107

36 騒動の裏側

「今、お電話よろしいかしら」


冷泉院雪子からの電話を受けて白盾警備実行部隊責任者の岩崎は直立不当になって答えた


「大丈夫であります!」




ここで説明しょう


冷泉院グループの会社には大抵『白』の字がつく


白盾警備もその一つである





業務の主な内容は社名にもあるように警備である


当然警察OBが多数存在する


警備会社というのは警察OBの巣窟であるからだ


警備に必要な心技体すべてに秀でている人間を逃がすはずがないのである






警察というのは正義感が強い程生きにくい組織だ


自分の正義を貫くあまり法から外れた行動をして処罰されるからである


人と正しくても組織としては処分しなければならない


そんなことだから年間に何人、いや何十人も辞めていく




そこで声をかけるのが白盾警備である


OBがいるのだから退職しそうな人間の情報は筒抜けであった




当然のことながら警備員、係長、課長、部長といった肩書があるが誰も使わない


巡査、警部、警視といった渾名で呼び合う


だれも疑問に思わない


それどころか十分に通じている


・・・会社としてそれでいいのか、とつっこむ人間は誰も居なかった





まあそんな訳で判り易く言うと『私設警察』である


仕事の内容もおしてしかるべし





そんなわけで企業ひとの犯罪を暴くのは得意中の得意である


今回は冷泉院家ゆきこからの依頼を受けて勝田建設の不祥事を探しだした





なにせ公務員でないのでフリーハンド


経費使い放題


法律ギリギリのグレーゾーンの行為であっても監査が出てくる事は無い


何かあったら冷泉院関係の弁護士が守ってくれる


拾って貰った恩もあるので不眠不休を厭わない


いやむしろ定時で帰れなんて言ってくれるな


残業万歳!、である


これで勝たないはずはないのである




また警察というのはマスコミとズブズブの関係がある


TVドラマのように捜査課だけではない


いやどちらかというと交通課とか生活安全課の方が付き合いが濃いだろう


記事の量が違うから当然である






そんなわけで冷泉院雪子からの命令が来た途端全力で動いた


そして集めた情報を雪子からの命令で各所に送った


せいぜい派手にやってくれ、との言葉を添えて





敵に回った勝田建設は御愁傷様であった


負ける以外の選択肢はないからである


実際、勝田建設のダメージは計り知れなかった









後日、全力で行われた非常識なほど高額な調査費は雪子への慰謝料に含まれていた


自分を破滅させた行動の費用を支払わされた勝田いじめっこの家は踏んだり蹴ったりであった

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