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灰色景色  作者: 焼ミートスパ
第二章 破談景色
31/107

31 雪子、説教をされる

「大体、貴方は家の権力を自分の力と勘ちがいしているのを判っているのかしら?」


月影流の家元から雪子は説教をされていた




新たな金蔓にしようとしていた政府関係の補助金が潰えた


そのため雪子に文句を言ってきたのだ





思いあがるな小娘


冷泉院たにんの権力を使っただけだろう


そういうことである





「それが何か?」


雪子は動じなかった





使える物を使って何が悪い


そういう考えだからである





もしも冷泉院家の権力が使えなかったらどうするか?


もちろん何もしない


ただ時を待つだけである


自分の足で引っ掛けて相手が転ぶ隙が見つかるまで何年も待つだろう


潰すと決めればどんな手を使ってでも絶対に潰す


それが今の雪子である




完全に冷泉院巌ちちおや雪子むすめの教育を間違った


もっとも当の雪子は感謝している


・・・どちらが正解かは神のみぞ知るというやつである






そう言う意味では勘ちがいな告発であると言えた


自分の都合が悪くなると責任を雪子ひとに擦り付けるのだ


それも正論をかざして悦に入っているのだから当然である




大体自分だって月影流の家元という権力を持っているのだ


今まで一度もその権力を使わなかったのか?


と雪子は言いたい




すべて自分一人の力でやってきた


そう言い切れるわけがない


それなのに人には偉そうに説教をする



雪子はどう料理してやろうかと思った


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