婚約破棄された次男坊の『あい』の唄
馬車に揺らされながら、僕はある家へと向かう。
馬車に随分と長い時間揺らされたけど、今日だけはその疲労なんて気にならなかった。
窓の外に映るベアレー王国の王都の街並みを、鼻歌交じりに眺める。
「上機嫌ですな、キルト坊っちゃま」
隣の座席に座るじいやが話しかけてきた。
僕は大きく首を縦に振り、肯定する。
「当然だよ。だって今日は、初めて僕の婚約者と会う日なんだからね!」
僕の名前はキルト・エイレン。エイレン家の次男だ。
エイレン家というのは、王都から遠く離れた、ある地方の領主を代々務めている家だ。
僕は次男なのだから、当然兄がいる。
兄は優秀な人だった。何をやっても、平凡な僕では兄に勝てなかった。
そのせいで、周りの人たちは兄ばかりに目を向けていた。僕と仲良くしてくれる人もいたけど、結局は兄に近づくための表面上的なものに過ぎなかった。
こんな有様だから、女性との交際経験は皆無だ。
この人生、婚約の話を持ちかけられるのは一度もないと諦めていた。だからこそ驚いたし、嬉しかった。
「どんな人なんだろうなあ、僕と結婚したい人なんて」
期待に胸を膨らませていると、その婚約者が待っているはずの家に着いた。
なんの変哲もない家だけど、僕の婚約者が待っているというだけで、特別素晴らしい家に感じる。
「ごめんください」
じいやが扉を叩く。
しばらく待つと、ゆっくりと扉が開かれた。待ちわびていた瞬間がいよいよやって来る。
そんな僕の期待と反して、現れたのは黒いタキシードに身を包んだ壮年の男だった。じいやとは全然違う厳格な雰囲気に、思わずたじろいでしまう。
僕の婚約相手は普通の家の娘だと聞いた。なのに、どうしてこんな執事のような人がいるのだろうか。
「エイレン家の方たち、ですね?」
「ひゃ、ひゃい! 左様でございます」
すると、彼は深く、そして小さく息を吐いた。
嫌な役目を押し付けられたと、言外にそう告げるように。
「……遠路遥々来ていただいたところ、申し訳ありません。婚約の話はなかったことにしていただきたい」
「えっ」
タキシードの男は深々と頭を下げた。
間の抜けた声を出してしまった僕は、きっと悪くないはずだ。無残な現実を、こうも唐突に突きつけられたのだから。
聞き間違いだと思いたいけど、彼の申し訳なさそうな顔が真実だと語っている。
こうして僕の婚約は、相手の顔も知らないまま終焉を迎えた。
†
どうして決まりかけてた婚約が破棄されたのか。その理由は、明日になったら説明してくれるらしい。
ただ、僕はそれほど知りたいと思わなかった。理由を聞いたところで、また婚約を結んでくれるわけでもないのだから。
それに、失恋には慣れている。今回も、その延長線上にあるようなものだ。
とはいえ、家に帰るわけにもいかない。往復だけでも数日かかってしまう。仕方ないので、王都の宿で泊まることになった。
時間は放たれた矢のような速さで過ぎる。気づけば、世界は暗闇で包まれている。
僕はこっそりと外に出て、目的もなく夜の街を彷徨う。こんなことをして気が紛れるとは思えないけれど、何もしないよりは楽でいられる。
雲一つない夜空だから、宝石のような星々の輝きを遮るものはない。そのおかげで、外に出歩けるくらいには明るい。
僕の頭上に存在する星々が、自信に満ち溢れて輝いているように感じた。それに比べて、僕はなんて冴えないのだろうか。
そろそろ足を休めたくなってきたので、偶然行き着いた広場のベンチに腰かける。
「はぁ……」
深く、大きく溜息を吐いてみたけれど、胸の内にあるモヤモヤは軽くならない。
溜息程度ではこの感情を吐き出せない。いっそ、この『哀』しみを乗せた歌を大声で歌ったら、少しは楽になるのだろうか。
「……あっ」
向かいのベンチには女の人が座っている。今の今まで気づかなかった。
その顔立ちと、星明かりで照らされるというシチュエーションも相まって、とても美しい人だと思った。
大声で歌うという、気の迷いにしか思えない考えは跡形もなく霧散した。歌う前に彼女の存在に気づけて良かったと心底思う。
ふと、彼女と目が合った。
「ど、どうも」
「ええ、こんばんは」
話しかけるだけで緊張している僕とは対照的に、彼女は澄ました様子で返答する。
「あの、こんな夜遅くにどうしたんですか?」
こんな夜遅くに女性が一人で出歩いているなんて普通じゃない。何かあったに決まっている。
「貴方には関係なくってよ」
「アッハイ」
そう言われてしまったら、貧弱なメンタルしか持たない僕では引き下がるしかない。
やってしまったという気持ちで胸が埋め尽くされる。無遠慮に心の内に踏み込みすぎた。もっとこう、さりげない会話を挟むべきだったのか。
居心地が悪いけど、立ち去るに立ち去れない。
どうすればいいのか悩んでいると、僕の隣に彼女が座った。
「私、失恋しましたの」
彼女の方から普通に語り始めたけど、僕は黙って聞くことにした。
だって、こんな美しい人が失恋するなんて信じられない。どんな男だって二つ返事で了承する。
僕が婚約破棄された理由なんかより、ずっとずっと気になってしまった。
「とても素敵なお方でした。幼い頃からずっと慕っていましたわ」
「どんな人なんですか?」
「ベアレー騎士団の団員です。とても強くて、周囲からも次期団長候補として期待されているお方ですわ」
ベアレー騎士団の団員といえば、この国では文句なしのエリート階級だ。厳しい選抜試験を突破した、屈強ながらも頭脳明晰な男たちだ。
そんな集団の中で次期団長として一目置かれているのだから、とんでもなく優秀なのだろう。それこそ雲の上のような人だ。
こんなに美しい女の人が片想いする相手なのだから、ある意味必然なのかもしれないけど。
「ですが、あの方が惹かれたのは私ではなく、訓練中に知り合ったというメイドの小娘でした」
自嘲するような声色だった。
まだ、彼女はこの失恋を受け入れていない。僕はそう感じた。
「屈辱でしたわ。私の方が美しく、家柄も良い。礼儀作法だって必死に学んで習得しました。美しくある努力だって欠かしたことはありません。だというのに、選ばれたのは有象無象の小娘ですのよ」
自惚れた発言だとは思わなかった。
そのとおりだと思わせる貫禄が、彼女にはある。
「あんな小娘ではあの方を幸せにできない。だから、どんな手を使ってもあの方を振り向かせてみせると誓いましたわ」
「それでも振られちゃったんですね」
「ええ、私の想いは届きませんでした。それどころか、あの方に嫌われてしまいましたわ。君がそんなことをする女性だったなんて、見損なったよ。ハッキリとそう言われてしまいました」
見損なったなんて言葉、余程のことがない限り言われないはずだ。
彼女は何をしたのか。多分、この話の核心はそこにある。
「何をしたんですか?」
「……小娘から身を引くように仕向けましたの。周りの人間を買収して、小娘に私とあの方が付き合っているという偽の情報を信じ込ませようとしました」
正々堂々とは遠くかけ離れた手段だ。
だけど、彼女を責める気にはならなかった。
その手段を選んだ彼女にも、きっと葛藤があったはずだ。
だって、正攻法では勝てないと認めているようなものなのだ。
「駄目押しに、そこそこの名家の男との婚約を仲介してやりました。小娘の家族は諸手を挙げて賛成しましたわ。あの調子なら、婚約の話を受けろと小娘に強く言い聞かせていたでしょうね」
「婚約」という単語を聞いたとき、横っ面を叩かれたような気分になった。今の僕は、どうしてもその単語に反応してしまう。
彼女が用意したという婚約はどうなったのだろう。いや、考えるまでもなく破談になったはずだ。
誰かはわからないけど、利用された「そこそこの名家の男」が気の毒だと思った。
僕と同じで、何が起きたのか分からず、呆然とするしかなかったのだろう。顔すら知らないのに、不思議と親近感が湧いてくる。
「想い人が奪われて心が弱っているとき、家族が強く勧める縁談があれば承諾するに違いない。そう考えていましたわ。だけど、現実は私の筋書きどおりには進みませんでした」
言われるまでもなく、失敗したのだと察せる。
彼女の思い通りになっていれば、きっとこんな場所で僕なんかと話してなんかいない。
「小娘は周りの言葉に耳を傾けずあの方を愛し続けて、あの方も訓練や任務を投げ出して小娘に会おうしましたわ。だからこそ、二人が再開するのに時間はかかりませんでした。私のしたことは全て明るみに出ました」
彼女は一旦言葉を切り、夜空を見上げた。
星が見たかったからなのが、目から零れ落ちそうな涙を止めるためなのか、僕にはわからない。
「私は、2人の愛に敗れましたの」
出尽くした悲しみを絞り出したような声だった。
普通ならさっきの話を聞いた後、とんでもない悪女だと恐れるだろうか。それとも、いい気味だと心の内で静かに嗤うのだろうか。
ただ、僕はそのどちらでもなかった。
「僕は、あなたはすごいと思います」
「えっ?」
彼女はキョトンとした目で僕を見る。
ずっと影を帯びていた顔に始めて変化が生じた。
「嫌味とかではなく、素直に、心の底からそう思っています」
「……それは、どうしてかしら?」
訝しむというより、純粋に不思議で問いかけられているように感じた。
上手く話せる自信なんてないけれど、僕の口からは勝手に言葉が漏れていた。
「僕はモテません。実は、恋人ができたことなんて人生で一度もないんです」
唐突に人生で一度も彼女がいない話なんかしたのだから、「突然何を言っているんだ?」と思われても仕方ないだろう。
それでも、彼女は僕の言葉の続きを静かに待ってくれた。
「今までは、次男坊っていうパッとしない立場のせいだと思っていました。だけど、本当は受け身のままで生きてきたせいなんでしょうね。今までの人生を振り返ってみても、あなたのように熱烈に誰かを愛せなかった」
いや…… 本当はずっと前から認識していた。
自分自身ではなく、周囲の環境のせいにすれば楽でいられる。だから、自分を心を誤魔化してきた。見て見ぬ振りをしてきたんだ。
目を逸らしてばかりの僕に、彼女が正面から向き合わせてくれた。
「やり方は間違っていたかもしれない。でも、誰かのためにそこまでできるあなたは、僕からすればとても眩しく見えるんです。だから、その…… どう言えばいいのかな」
案の定と言うべきか、何を伝えたいのか自分でもよくわからなくなってしまった。
どうしようと思っていた矢先、お淑やかな笑い声が聞こえた。
当然ながら笑い声の主は僕じゃない。笑っているのは彼女だった。
「ふふ、変わったことを言う人ですわ」
「あはは…… そうですよね」
彼女は満足そうに笑い、ベンチから立ち上がる。
「そろそろ失礼しますわ。明日になったら、私は己の罪を清算しなければなりません」
その言葉にあるのは、断首台に連行される犯罪者のような悲壮感ではなかった。
もっと前向きな、何度転んでも立ち上がるという強さを感じた。
「感謝します。あなたの言葉のおかげで、少しだけ救われましたわ。世界のどこかには、こんな私にでも憧れの目を向けてくれる人が絶対にいる。その事実は思っていたよりずっと嬉しくて、私を安心させてくれました」
彼女の言葉を聞いて、僕は安堵した。
僕は何がしたかったのか、この瞬間になってやっと自覚した。
勇気をくれたお礼を言いたかった。そして、ほんの少しでもいいから、彼女を元気にしてあげたかったんだ。
「僕の方こそ、ありがとうございます。あなたから勇気を貰えました。これからはもっと頑張って生きていこうと思います」
「ええ、私も応援していますわ。それでは、機会があればまた会いましょう」
暗闇の向こうへと消える背中を、僕はただ見送った。
名前くらい聞いておこうと思ったけれど、行動に移すにはあまりに遅かった。
また会える日は来るのだろうか。
彼女のことを何も知れなかった僕は、せめてその日が来てくれることを切に願った。
†
王都の中心には豪邸が立ち並んでいる。
そこに住んでいるのは高名な貴族だったり、成り上がった商人だったり、特権階級と言えるような人たちばかりだ。昨日の彼女も、きっとこの区画に住んでいるのだろう。
これでも名家の息子の端くれだけど、それでも場違い感が拭い切れない。こんな場所、呼ばれなきゃ立ち寄ることなんてなかっただろう。
婚約破棄された理由は、ベアレー王国の中でも有数の大貴族であるアリアンヌ家の令嬢が説明してくれるらしい。
ついでだし聞いてやるかってくらい軽い気持ちだったのに、まさかこんな由々しき事態になるなんて思わなかった。
ちょっとした城だと錯覚てしまうくらい大きく、立派な豪邸。それがアリアンヌ家だ。
僕はアリアンヌ家の門の前に立ち、その門の大きさに顔を上げていた。
「ようこそおいでくださいました」
「あっ、昨日の……」
昨日のタキシードの男が門扉を開けて現れた。
「どうぞお上がりください。リエルお嬢様からこの件についての説明がされます」
タキシードの男に案内されるままに、豪邸の中へと進む。途中ですれ違う絵画や彫刻は、どれも高級そうなものばかりだ。
やがて、タキシードの男がある部屋のドアの前で足を止めた。
「お嬢様、お連れしました」
「ええ、入れなさい」
それだけ言うと、タキシードの男はドアノブを手で掴んだ。
「この先にリエルお嬢様がいらっしゃいます」
このドアの向こうに、いる。
タキシードの男によってドアが開かれる。
次第に見えてくるドアの奥を凝視する。リエルさんがどんな子なのか、興味が尽きないところだ。
「えっ」
「あっ」
この瞬間、僕たちの時間は止まった。
あまりの衝撃に、僕は呆然と立ち尽くす。
「……き、昨日ぶりですね」
「………え、ええ。そうですわね」
昨日の夜、僕らは一度出会っていた。
あのベンチで語り合った彼女こそ、リエルさんだったのだ。
点と点が繋がって線になるように、僕は全てを理解した。僕の婚約こそ、リエルさんが仕掛けた婚約だったんだ。
婚約破棄された相手に親近感を感じたのも、僕自身のことだから当然だ。
「どうなさいましたか?」
唯一事情を知らないタキシードの男は、不思議そうな顔をしている。
「セバス、あたなは下がっていなさい」
「はっ」
タキシードの男の名前はセバスさんというらしい。
リエルさんの指示に淡々と従い、セバスさんは部屋の外に出る。
僕とリエルさんの二人きりになった。
「立ち話じゃなんですし、座って話しましょうか」
「そうですわね。キルトさんは先に座っていてくださいまし。紅茶をお入れしますわ」
「ありがとうございます」
テーブルを挟み、向かい合って座る。
緊張しているのか、喉がカラカラだ。相手がリエルさんでなければ、きっとこうはならなかっただろう。
席に着く前にリエルさんが用意してくれた紅茶を飲む。
それを口に含んだ瞬間、思わず目を見開いた。
今まで飲んだ紅茶は紅茶じゃないと思ってしまうくらい、僕が今飲んでいる紅茶は美味しかった。
「美味しいですね、この紅茶……!」
「ええ、最高級の葉を使っていますもの」
リエルさんは材料のおかげと言っているけど、こんなにも材料の良さを引き出せるのは、リエルさんの腕があってこそだろう。
これも、リエルさんが言っていた「必死に学んだ技術」の一つなのだろうか。
そう思うと、少しだけ物悲しい。この紅茶を振る舞いたかった相手は、ここじゃない別の場所にいるのだろう。
「まさか僕の婚約こそが、リエルさんが仕組んだ婚約だったなんて。世間は狭いですね」
「ええ、まるで三流の喜劇ですわ。どうしてあのとき気づかなかったのでしょうか」
「はは、僕にも言えることですよ」
リエルさんは少しだけ微笑みを見せたが、すぐに神妙な顔つきに変化した。
「キルトさん、あなたの婚約が破綻した理由は昨日語ったとおりですわ。だからどうか、償わせてください。私ができることなら何でもしますし、欲しいものがあるならなんだって用意しますわ」
「欲しい…… もの……」
僕は今、何が欲しいのだろうか。
自分自身にそう問いかけると、僕の胸の内で誰かが囁いた。そしてそれは、僕の喉を通過して──
「……あなたが。あなたが欲しいです」
無意識のうちに、そんな言葉を出していた。まるで自分じゃない誰かが話してるような感覚だった。
リエルさんはキョトンとした顔を披露する。こんな顔を見たのはこれで二度目だなと思いながらも、僕は自分が何を逝ってしまったのか自覚した。
「ぼ、僕は何を言って!? すみません、忘れてください!」
吐き出した言葉は帳消しにできない。
リエルさんの顔を直視できない。鏡を見なくても、困惑と恥ずかしさで顔が赤くなるのがわかる。
何でもするとは言っていたけど、リエルさんにだって限度はあるだろう。僕だってそれを弁えてるつもりだった。
僕の発言は、その限度を飛び越えたものだ。気持ち悪いとか思われて、ドン引きしてるに決まっている。
「構いませんわ」
「えっ?」
もしかして聞き間違えたのだろうか。
だけど、今もリエルさんの言葉が耳の中で反響している。
「構いませんわ」ってことは、つまり……?
「先ずは恋人から始めましょう」
「えっ、ええええええ!!!??」
僕の叫び声は邸の外まで聞こえたという。
こうして、僕に初めての恋人ができた。
そしてそのまま、彼女は僕の──
†
「というのが、パパとママが出会いだったんだ」
「えぇ……」
愛する娘から「お父様とお母様の出会いを聞かせてほしいですわ」とせがまれたので、自宅のソファーに座り、娘を膝の上に乗せ、もう何年も前である当時のことを赤裸々に話してやった。
僕の話を聞き終えた娘はというと、何とも言えない微妙な顔をしていた。
「ステキな話なのですが、悲しいというか、聞いてるこちらが滅入ってくるのですが……」
「ああ、それもそうだよね。自分で言うのもアレだけど、ぶっちゃけ傷の舐め合い的な感じがするし」
片や死ぬほどモテなかった冴えない男と、片や恋に破れた典型的な悪役令嬢だ。
僕のように思う人も、きっと少なくない。
そして、娘だってそう思っただろう。顔に書いている。
「ひっ」
娘は引き攣った声を漏らした後、猛獣に遭遇した小動物のように僕の膝の上から逃げてしまった。
「ん? どうして急に走り出して──」
「へえ、私たちの出会いは傷の舐め合いでしたの」
振り返れば、凄みのある笑顔を浮かべたリエルさんがいた。
その晩、僕の席にだけご飯が置かれていなかった。
こんな感じで、絶賛リエルさんの尻に敷かれている結婚生活を送っている。だけど、今が人生で一番幸せだと断言できる。
これまでも、これからも。家族に捧げる『愛』の唄を歌いながら、僕は生きていく。