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まずはそのガードを破る

「どうしたんだ、最近」


 部活が終わり、昇降口の違う後輩さんがジト目で廊下を別れていくと、あいつが口を開いた。


「気づかないわけでもないでしょうに」


 溜息混じりに答えて、


「変わっていくなら」


 私はあいつの顔を見る。


「自分の願うように変えないと」

「俺は……」

「変えるから」


 そう遮って指を突きつける。


「まずあなたは彼女に約束通り話さないと」

「……そうだな」


 そう。まずはそのガードを破る。

 勝負はそこからよ、後輩さん?

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