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先輩はガードは固いのに、そういうの甘い!
早速、髪留めで後ろ髪をまとめてアップしてみる。手鏡で見ると、フフフいい感じ。
「どうですか?」
後ろをむいて先輩に見せる。
「あ、ああ」
したり。これは動揺の声。効いている……うなじが!
そう、あたしの狙いは女子のセクシースポットうなじ。これで先輩を悩殺――はふぅ!?
先輩の手が首筋をかすめ、慌てて振りむく。
「すまん、はがし忘れた……」
申し訳なさそうに値札をつまむ先輩。
先輩はガードは固いのに、そういうの甘い!
慣れないことをして、オタオタする先輩。




