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こういう時のガードはどうすればいいんですか!
幼馴染の反撃
「ところで、どうしてあいつが好きなの?」
ぐぬぬ顔のあたしに幼馴染がにっこり笑顔で訊ねる。
「必要ですか?」
「取引ならね」
あたしのガードを速攻で破る幼馴染。ぐぬぬ……!
「……一目惚れみたいなヤツです」
渋々答えると彼女は「で?」みたいな顔をする。
「話しましたよ! 取引成立!」
強引に押し進むと、彼女はチッチッと指を振る。
「一目惚れなら馴れ初めから話さないと」
こういう時のガードはどうすればいいんですか、先輩!
後輩はガードが弱い。




