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タイプの違うガードの固さ
先輩の幼馴染と直接対決に挑む後輩。
昼休みにあたしは先輩の幼馴染を屋上に呼び出した。
「なんの用かしら?」
「感謝ってなんです?」
単刀直入に訊くと、彼女は「ああ」と、いつもの小悪い微笑を浮かべる。
「知りたい?」
「知ってて釣ってますよね?」
これに彼女は噴き出して笑い、
「……そういうとこなんだろうな」
と、またも謎発言をする。そしてしれっと、
「釣りも恋も駆け引きが楽しいんじゃない?」
とか言う、この先輩とタイプの違うガードの固さったら、ぐぬぬ!
後輩の攻撃!
ミス!ダメージを与えられない!




