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あたしの先輩のガードを破るには

続き。

「あ、ありがとう」


 机に叩きつけられたチョコを先輩が驚いた顔で見つめる。


「しかしこれは……」


 そこにあるのはあたしの抑えきれない欲情が自然にその形を成した30センチ大の手作りハート本命チョコ。

 これを凝視して先輩が恐る恐る訊く。


「義理……か?」


 あたしはそこで驚愕の事実に気付く。これを本命チョコと知って先輩が受取りを拒否したら……玉砕!?


「ぎ、義理です」

「そ、そうか」


 先輩のガードを破るには勇気が足りない!

死地を感知して戦略的撤退を図る後輩。

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