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残照

アホテンションから予告なしに鬱小説を叩き込んでいくスタイル。

 無人駅のホームから見る夕暮れの雪原は、オレンジ色に染まっていた。

 残照に伸びるあたしの影が、その中で酷く濃く責めるような色で死体のように横たわっている。


 親を殺した。


 逼塞した田舎の底に閉じ込められ、絞め殺されるように生きるならと、振り下ろした包丁の感触がまだ手に残っている。

 その手に掴むボストンバッグは軽い。これがあたしの人生の値段だった。

 残照が絶える。あたしの影が夜の底に凍えていく。


 警笛。


 汽車が来る。

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