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あたしの先輩のノーガードはヤバい
幼馴染は布団に潜った先輩をひとしきり笑うと、畳んだ洗濯物を置いて立ち上がった。
「じゃ、そろそろ帰るわ。頑張ってね後輩さん」
なん……だと?
そう手を振りながら部屋を出ていく彼女の態度は罠? 敵塩? 古女房の余裕? 狙いは不明だが残された事実は一つ。
先輩と密室。
「せ、先輩」
上擦るあたしの声。しかし返事はない。恐る恐る枕元を覗く。
「先輩?」
そこであたしの目は尊さに焼かれた。
先輩の寝顔。
先輩のノーガードはヤバい!
眠る赤ずきんちゃん(先輩)を前にして興奮するオオカミ(後輩)




