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夏至カレー
「最近は夏至にカレーを食べるんだよ」
そう言って僕の隣の席の広田さんが弁当を開けると、スパイスの効いた刺激臭が教室中に広がった。辛そうな真っ赤なカレーだ。
「なんでカレー?」
「スパイスで太陽みたいに元気になるからだって。はい、あーん」
彼女が流れるようにスプーンを口へと運んできたので、思わず僕はカレーを口にしてしまう。
「元気になった?」
「……はい」
彼女の笑顔に、口の中の熱い刺激が心臓まで届いた気がした。
「最近は夏至にカレーを食べるんだよ」
そう言って僕の隣の席の広田さんが弁当を開けると、スパイスの効いた刺激臭が教室中に広がった。辛そうな真っ赤なカレーだ。
「なんでカレー?」
「スパイスで太陽みたいに元気になるからだって。はい、あーん」
彼女が流れるようにスプーンを口へと運んできたので、思わず僕はカレーを口にしてしまう。
「元気になった?」
「……はい」
彼女の笑顔に、口の中の熱い刺激が心臓まで届いた気がした。
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