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夏の終わりとロケット花火
夏が終わったからといって花火をしてはいけないなんて理由はなく、俺達は肌寒い秋の夜空の砂浜にロケット花火を打ち上げた。
高い音と一瞬の閃光。
「届くかね」
「届いたさ」
隣の金田の呟きに俺は力強く答える。
あいつは夏の終わりに海に消えた。事故か、望んでの事かは知らない。けれど、あの日の花火の思い出にはあいつの笑顔が残っていた。
「もっと打ち上げよう」
ロケット花火の軌跡は、そこだけ夏のように熱く夜空を駆け抜けた。
夏が終わったからといって花火をしてはいけないなんて理由はなく、俺達は肌寒い秋の夜空の砂浜にロケット花火を打ち上げた。
高い音と一瞬の閃光。
「届くかね」
「届いたさ」
隣の金田の呟きに俺は力強く答える。
あいつは夏の終わりに海に消えた。事故か、望んでの事かは知らない。けれど、あの日の花火の思い出にはあいつの笑顔が残っていた。
「もっと打ち上げよう」
ロケット花火の軌跡は、そこだけ夏のように熱く夜空を駆け抜けた。
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