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バレンタインは手渡しで
コンビニでバイト中、あたしと同じクラスの岸君が来た。
「これ」
「五百四十円です」
レジに出されたバレンタインチョコに怪訝な顔で会計を告げると、岸君はお金を払いながら小声で言った。
「その、手渡しで……」
あー、と思ったあたしは思わず、
「それって告白?」
と言ってしまった。
岸君の顔は見る見る赤くなり、そのまま外へと逃げていく。
あたしは置き去りにされたチョコを見て、
「明日手渡してやるか、草食男子め」
とぼやいた。
コンビニでバイト中、あたしと同じクラスの岸君が来た。
「これ」
「五百四十円です」
レジに出されたバレンタインチョコに怪訝な顔で会計を告げると、岸君はお金を払いながら小声で言った。
「その、手渡しで……」
あー、と思ったあたしは思わず、
「それって告白?」
と言ってしまった。
岸君の顔は見る見る赤くなり、そのまま外へと逃げていく。
あたしは置き去りにされたチョコを見て、
「明日手渡してやるか、草食男子め」
とぼやいた。
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