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幼馴染と五年ぶりの夏

「よ」


 夏の畑にそう片手を上げて現れたマキが田舎に帰ってきたのは、五年ぶりのことだった。


「麦わら帽子に白シャツって、なんかCMみたいだな」


「金麦的な?」


 そう笑う彼女が離婚したことは、狭い町ですぐに噂になっていた。

 畑仕事の手を休め、畑の端に並んで座りお茶を飲む。


「覚えてる?」


 マキが聞く。


「子供の頃の結婚の約束」


 お茶を吹く俺。


「冗談よ」


 笑う彼女が背伸びする。


「夏だねー」


 高い雲から風が清々しく吹いている。

金麦的な夏

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