〜登場人物紹介〜
※注釈※
ネタバレを含みます。
本編を読みつつ、人物像がわからなくなった時の参考として読んで頂ければと思います。
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●鹿島初音 (はつ)
宮城県某市在住のOL。三十一歳。ボーイッシュな風貌で、実家暮らしの独身である。ひょんなことから戦国時代へとタイムスリップしてしまう。
●鵺
はつがタイムスリップして最初に出会った青年。現代の感覚で言うならばはつよりも年上に見えるが、実は二十四歳。薬学や剣術に通じ、また優れた術を持つが里ではなぜか爪弾きにされているようだ。伊賀の里のひとつ、滝野の里の下忍。
●斎藤美雪
はつの親友。三十一歳で一人暮らしの独身である。賢く、人の和を乱さない性格。だが、言う時はズバリと言う発言力も兼ね備えている。
●本間草之助
鵺の親友。笑顔が素敵な二十一歳の好青年。五年前に滝野の里へと流れ着いたらしい。武士を志しているらしい。
●滝野十郎吉政
滝野の里の頭領であり、柏原城の城主でもある。伊賀上忍三家の一人である百地丹波に仕える中忍で、伊賀十二人衆の一人。鵺の育ての親でもある。
●千手姫
吉政の娘。十五歳。年齢よりも大人びた雰囲気と美貌を持つ。草之助と恋仲である。また、幼い頃に共に過ごした鵺を兄のように慕っている。
●亀之助
吉政の嫡男であり、千手姫の実弟。十歳。
●浅葱
忍び組頭である大江彦左衛門の娘。十九歳。日に焼けて赤みがかった癖毛のポニーテールが印象的。男勝りで勝気な性格。だが、世話焼きでもあるらしい。なぜか鵺を敵視している。おもな役目は、諜報である。弥助と組んで任務にあたることが多い。
●菊乃
大江彦左衛門の下について皆をまとめる役目である小頭・篠崎文吾郎の娘。十八歳。勝気な性分だが、浅葱よりは慎重派。幼い妹がいるためか、面倒見がよい。
●かすみ
里の中においても身分が低い。十六歳。物静かで、表情がなかなか読めない少女。はつは、かすみにどことなく美雪の面影を見る。
●島村弥助
里の有力者である島村陣内の子。三十歳。陣内の妹きよは大江家に嫁いだ。浅葱とは従兄妹同士にあたる。主な役目は、諜報と有事の際の伝令役である。浅葱と組んで任務にあたることが多い。
●桔梗
浅葱の姉。二十四歳。切れ長の目と長く艶やかな黒髪が印象的な、美人画に描かれそうなほどの美女。一度は結婚したが、子ができぬことを理由に戻されたらしい。浅葱がいつまでも鵺を恨み続けていることを懸念している。
●左ノ助
浅葱の二つ年上の兄。五年前、十六歳ですでに亡くなっている。そのことに、鵺が何やら関わっているようなのだが……。
●島村小次郎
弥助の実弟。二十五歳。左の頬骨のあたりから顎にかけて大きな刀傷がある。拷問を何よりも好むという悪癖を持つ。
●大江彦左衛門
滝野の里の忍び組頭。桔梗、左ノ助、浅葱の父。妻に、島村陣内の妹・きよがいる。
●篠崎文吾郎
滝野の里の小頭。菊乃の父。
●島村陣内
滝野の里の有力者。弥助、小次郎の父。桔梗、左ノ助、浅葱の母・きよの兄。
●与一
滝野の里の下忍の子。十六歳。鵺が追っていた抜け忍。甲賀領まで逃れたが、甲賀忍に捕らえられ、盟約により伊賀に引き渡される。鵺の手により処刑された。