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Perfect Boys ※彼女いません  作者: yama14
Pro:プロローグ(6人全員)
1/5

第1話 「プロローグ兼登場人物紹介」

 ジリリリリリリン!ジリリリリリリン!

 朝か。あー…眠い。


 俺は朝目覚まし時計を3度地面に投げ捨て、なんとかようやく布団から飛び起きた。まだ7時じゃねえか…

 俺は神村かみむら 和真かずま、東中学校3年生。身長180cm、体重68kg。

 今日は4月8日。今日から晴れて中3だ。


「起きんの遅いー!今日から中3だよ?なにしてんの!朝練あるんでしょ?」

 こいつは俺の妹、神村かみむら 愛莉あいり、東中学校2年生。身長158cm、体重4…

 あれ?なんで言えないんだ?体重…

 その瞬間、お腹に衝撃が加わった。

「サイテー、デリカシーなさすぎだしお兄ちゃん」



 俺は階段を下り、下のリビングへと降りた。

 そこには父である神村かみむら 哲也てつや神村かみむら さきが居た。

 父は新聞を読み、母は料理を作っている。一般的な家庭の朝の風景だ。


「父さん、母さん、おはよう」

 俺はいつものように挨拶を投げかけた。

「おはよー」

 愛莉も続けて挨拶をする。

「おはよう、和真、愛莉」

 母さんから柔和な声が帰ってきた後、父からも、

「おはよう」

とむっすりした声が帰ってきた。



 一見体格もしっかりしてていかつくて初対面の人には怖いと言われがちなお父さんだが、接してみるとみんな最初の時と印象が180度変わった、と言う。しかも外資系の会社で働く英語ペラペラなキャリアマンだ。いつか父さんみたいになりたいと憧れ続けている。



 お母さんも料理が上手で、すごく綺麗。一緒に歩いて居ても、しばしば兄弟とか、1度だけだけどカップルとも間違えられたことがある(その時はそんなに俺が老け込んでるのかと泣きそうになったが)



 そんな父と母が、僕は大好きだ。



 俺は朝練があるのてまごはんをコーンフレークだけですませ、ゆっくり朝ごはんを食べている両親と愛莉を置いて行き、そそくさと家を出た。そうこうしているうちに時間は7時半になっていた。


 え、なんでこんなに朝早く出るかって?うるせえ熱血漢どもがうちに迎えに来てるからだ。



 あんなにほのぼのとした暖かい素晴らしい家庭でほのぼのと会話をし朝ご飯を済ませ気分良く家を出たにも関わらず、あいつらのせいで気分は最悪だ。



 迎えに来ているのは2人。それぞれ八雲やくも 悠人ゆうと、東中3年、台場だいば 瑛太えいた、東中3年。


「ふあーあ…新学年だっつーのに朝練かよ。しかもせっかく気分良く新しい学年を迎えようと思ってたのに、なんだお前らの顔を見て新学年を迎えるとか気分悪い」

「迎えに来た親友を朝からそんな言い方ないだろう?なあ?和真あああ!」

 朝から暑苦しいやつだ。悠人は昔からこんな感じで変わっていない。

「朝からうるせえ」

 そういいつつ悠人の頭をぶっ叩くのは瑛太。瑛太は悠人の学校での親(?)である。悠人の暴走を止めてくれるのはこいつだけだ。



 なぜこんなキャラの濃い連中と毎朝一緒に登校しているのかというと、悠人と瑛太、2人とも小学生の頃俺が所属していた少年野球チームのチームメイトだからだった。



 初めて会ったのは小3の少年野球チームの見学の時だった。3人ともそれぞれ違う小学校で、性格も全く異なる3人だったが、偶然丁度3人とも野球を始める時期が同じで、他のみんなに追いつくまで基礎練習から全て3人で練習した。その成り行きで3人が仲良くなっていったのは自然な事だった。


 熱心に白球を追いかけ続け、3人の才能はメキメキ開花した。最後の小6の時には地域の大会で準優勝を成し遂げた。あの時、決勝で負けた悔しさは今でも覚えている。


 そして中学校の学区はそれぞれ3人が通っていた小学校の学区が1つにまとめられた学区になったので、そのまま3人とも同じ中学校に進学。そして同じクラスにまでなってしまい、そのまま3人でつるみ始めた。さらには家が3人とも遠いのにも関わらず、腐れ縁(本当に腐れ縁だ、悠人は親友だとかほざいていたが俺はそんなこと思っちゃいない)で悠人と瑛太が毎朝7時半に自分の家に迎えに来るのだった。


 そのお陰で俺は今までの中学2年間、無遅刻無欠席。このままなら皆勤賞も夢じゃないなと思っていた。


 なぜこんなに朝早くに迎えに来るのか。それは3人それぞれ、東中で特に力の入っている野球部、サッカー部、バスケ部の主将で、それぞれの部活に朝練習があるからだ。


 小学校からずっと野球を続けているのはこの暑苦しい悠人。俺は悠人のことは親友ではないと思っているが(大事なことなので2度言っておく)、野球への姿勢は紳士的で、俺もその点においては非常に尊敬している。努力家で練習に対しても一生懸命で手を抜かないため、すぐにメキメキと上手くなり、今では市の選抜にまで選ばれるようになった。



 それに対し野球をやめた俺と瑛太も、それぞれ理由がある。

 瑛太は単に野球に飽きたから。瑛太が野球を始めたきっかけは、親が地元の北海道のプロ野球チームの事が大好きで、無理矢理始めさせられた、のだそうだ(瑛太の親はクールな瑛太とは対照的に悠人のような熱血漢である)

 そのため小学校で野球には別れを告げ、元々好きだったサッカーに転向。瑛太の運動神経は並大抵の物ではなく、なんとすぐに上達。こいつも市の選抜にまで選ばれるようになった。



 俺が辞めたのも単に先輩にバスケ部に勧誘されたから。恵まれた身長と体格が災いしたのか、しつこく先輩に誘われ、野球を辞めてバスケに転向することにした。

 自分で自慢するわけではないが、俺もすぐに上手くなり市の選抜に選ばれるようになった。


 こんなはたからみたら完璧そうに見えるこの3人だが、共通の欠点がある。


 3人とも彼女がいない、のだ。



 さらに言うと、3人とも生まれてこの方彼女が居たことすらないのだ。



 なぜ彼女がいないのか。

 それはそれぞれの女子との会話を見てもらえればわかるだろう。




Part.1 悠人の場合


「おはよう」「おっはー」「おはよー、八雲君」

 クラスメイトから悠人は沢山の挨拶を受ける。

「みんなおはよう!いやーいい朝だね!」

 朝からアホである。

 そう、こいつらまるでテニスの松○修○のようにいつも熱血なのだ。挨拶、勉強、スポーツ…熱血なのはいい事なのだが、こいつの場合全ての物事に関して熱血なのだ。これではクラスメイトから引かれるのは自明であろう。



Part.2 瑛太の場合


 こいつの場合はクラスメイトが話しかけてくる、なんてことはない。

 こいつはクラスに入ると、すぐにウォークマンを取り出し音楽を聴き出す(先生も瑛太が怖くて注意出来ないのだそうだ)。クラス中にまるで話しかけてくるな、と言うようなオーラを出す。自分の世界に入ってしまうのだ。

 ある女子は言う、「台場くんに話しかけたいけど、怖くて話しかけられない…」と。

 こいつが学校で話すことがあるのは俺と悠人、そしてサッカー部副キャプテンの西島にしじま りょうくらいであろう。

サッカー部のキャプテンというのも飾りのようなもので、サッカー部でもこいつはクールを貫き通し、副キャプテンである西島に指示を任せる。まあ、サッカーの実力は本物なんだけどな。


Part.3 和真の場合


「おはよう」「おはよー、神村君」

こいつはクラスメイトから挨拶を受けているようだ。

「おはよう」「おはよー」

 お、きちんと返している。いい滑り出しだ。

 あれ?ちょっと待て…?なんだかおかしいぞ?

 こいつ、男にしか挨拶を返していない。

 そうなのだ。こいつは男子には普通に話しかけるものの、女子には話しかけられない。女子と面を向かうと、すぐにツンとし出す。

 ある女子は言う、「神村君に話しかけたいけど、神村君女子にだけツンとするから…話しかけても嫌なのかなって思われてそうで…」と。



 こんな3人では、彼女が出来ないのは自明である。さらにこの3人、そのせいで彼女が出来ないのが分かっていないそうで、無自覚らしいのである。さらにタチが悪い。




 そんな3人が、彼女を作ることが出来るのか?そんな楽しく、ちょっぴり切ない?(ちょっぴり甘い?)恋愛物語の、始まり始まりー!

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