旅へ
はい!皆さん!作者こと桜花です~♪
今回から異変が絡みます。
まぁ、物語を読んでみてもらって
だいたいの方はわかると思いますが
封魔録となります。
靈異伝から行こうと思ったのですが
私が考えている内容上
はやいとこ魔理沙を出す必要があったので
マガンやらサリエルやら
本当は出したかったのですが、私のミスで...ね。
いずれ、別の物語で出そうと思います。
~博麗神社 朝~
愛夢視点
「霊夢ー準備出来たかー?」
「ちょっとまってー」
やれやれ...
何故にこうも...
女性って準備が遅いのでしょうね?
~時は少し戻り~
いつもと変わらず
掃除を終え、縁側でお茶を飲みながら
ただボーっとしていた時だった。
突然、霊夢が唐突な事を言う
「ねぇ~兄さん」
「ん~?」
「たまにはどこかに行きましょうよ」
「急にどうした?」
「暇...」
「あぁ...まぁ確かに暇だな...」
「でしょ?だからね、たまには息抜きと言う事でどこかに行きましょうよ」
霊夢は、たまにはどこかに行こうと俺を誘う。
ん~...確かに、息抜きはしたいが...
ここを離れる訳にはいかないしな~...
離れる訳にはいかない理由
それは博麗大結界の事である。
俺と霊夢の母さんが生きてた前から
この博麗大結界は存在していた。
紫義母さんによると百数十年前から存在するとのこと。
この結界は、外の世界との往来を遮断する結界であり
本来なら博麗の巫女、つまりは霊夢が管理しないといけないのだが
身分上、俺が管理する事になっている。
ちなみに博麗大結界は
常識の結界で、外の世界と幻想郷の「常識」と「非常識」を分け
外の世界の「常識」を幻想郷の「非常識」に
外の世界の「非常識」を幻想郷の「常識」の側に置くというものである。
さらにこの結界は非常に強力なもので、簡単に通るなどと言った事が出来ない。
俺達の居る世界
つまりは幻想郷。
幻想郷はこの結界によって外の世界と区別されることで
幻想郷と言う世界が存在する事が出来る。
まぁ...簡単に言ってしまえば
結界がなければ幻想郷は存在しないと言う事だ。
そんな結界を管理しないといけない為
博麗神社からは、あまり離れられない。
とはいえ、妖怪退治やら何やらで
結局のとこ、博麗神社を離れてる事は多々ある。
だから別に息抜きはしても構わないのだが
するとなれば、誰かに伝えなければならない。
一番伝えとくといい人は
当然、紫義母さんだ。
しかし、あの人は神出鬼没だからなぁ...
そうそう簡単にはうまくいかな...
「はぁい♪」
イキマシタワー。
突然現れたスキマから
上半身を出して、はぁい♪と言う紫義母さん。
「あら、紫じゃない」
少しめんどくさそうに、おはようと付け加えて言う霊夢
「おはよう、紫義母さん」
俺もおはようと挨拶をする。
「ふふっ、おはよう愛夢、霊夢」
扇子で口元を隠しながら
嬉しそうに、おはようと言い返す
紫義母さん。
「霊夢の話は聞いたわ、愛夢」
「ん?」
「せっかくだから、霊夢と二人で羽を伸ばしてきなさい」
「そうしたいのは山々だけど、結界はどうするの?」
「もし何か異常が起きれば、私がスキマを使って迎えに行けばいい話でしょう?」
便利だな...スキマ
でもまぁ...紫義母さんが行ってもいいと行ってるし
ここはお言葉に甘えさせてもらおうかな。
それに...
「~♪」
もう既に、霊夢が
嬉しそうに鼻歌を歌いながら
出かける準備してるし...
俺は紫義母さんに
「じゃあ、一週間ほど旅してきます」
と言う。
「えぇ、何かあったら迎えに行くから、何もない間は存分に羽を伸ばしてらっしゃい♪」
と、かなりの笑顔で言う。
「あっそうそう、これを愛夢にあげるわ」
そう言って、スキマから
なにやらシートのようなものを渡してくる。
「これは?」
「外の世界ではテントと呼ばれてて、寝床として使うらしいわ」
俺は、へぇと言いながら
渡されたテントと言うものを広げてみる。
「これで寝床なの?」
「地面に固定したりしないとダメよ」
「なるほど、そう言うものか」
テントを広げてみて、紫義母さんの説明により
俺はこのテントの事を把握した。
ちなみに能力はここでも発動している。
「「全ての物」、全ての事に対応出来る」能力だからな。
俺はテントを庭に作ってみる。
~テントを作り始めて5分~
「中は最低でも3人は寝れるな」
「私も、出来たものははじめて見たけど、中々便利そうね」
組み立てたテントの中を見ながら
俺と紫義母さんは、テントの感想を言う。
「本当にこれをもらっても?」
「もちろんよ♪」
「ありがとう、紫義母さん」
「どういたしまして♪ それじゃ、私は戻るけど、結界の事は忘れて楽しんでらっしゃい」
「はい」
俺にそう言って、ニコっと笑って
スキマに入って消える紫義母さん。
さてと...俺も準備しないとな。
俺も、旅に出る準備を始める。
~話は戻って~
そして今に至る。
俺よりも先に
旅の準備を始めたくせして、未だに準備をしている霊夢。
いったい何を用意していたらこんなに時間がかかるのだ?。
心の中で、女はわからんとぼやいていると
「お待たせ兄さん」
「.....なぁ霊夢?」
「なに?」
なに?じゃない...
なんで布団やらなんやら...
何、馬鹿みたいに荷物持ってんだ...
「あのな、布団は別にいらないぞ?」
「えっあっ...そう言えばそれは何?」
「ん?あぁ、これは紫義母さんがくれたテントと言う寝床らしい」
霊夢は、ふ~んと言いながらテントの中を覗く。
「結構広いね」
「まぁ、その中に俺と霊夢が寝る訳だからな、それくらいの広さはないと」
「えっ!?私と兄さんがこの中で一緒に寝るの!?」
「そうだけど...何だ?嫌か?」
「そ、そんな事ないじゃない!...むしろチャンスだわ(ボソボソ)」
「ん?最後の方がよく聞こえなかったが?」
「何でもないわ!」
何やら顔を赤らめて言う霊夢。
何を考えているんだか...。
「それじゃあ、行きましょう!」
「はいはい」
俺は作ったテントを崩して折りたたみ
抱える形で持つ。
そして、俺と霊夢は空を飛ぶ。
たいした目的もなく
ただ羽を伸ばすという目的だけで
一週間ほどの旅へと
俺と霊夢は行く。
っといけない...
やるのを忘れるとこだった。
俺は博麗神社の方へと向いて
「行ってきます...母さん」
今亡き母に行ってきますと言う。
よし、これで大丈夫だ!
「どこか行きたいとことかあるのか?」
俺は霊夢に、どこか行きたい場所でもあるのかと聞く
「ん~特にないわ」
特にないと霊夢は答える。
「それじゃ、気が向くままに行きますか!」
本当に気が向くままに...
俺と霊夢は博麗神社を後にした。
今回はここまで~
今回も会話が多いです。
次回は戦闘回になると思います。
ではでは!また次回でー!