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心を開いて

はい~皆さん!作者の桜花です~♪


今回は愛夢がある人に心を開く回となっております~


宣言した通り、会話が多いです。


それでも良い方は、ゆっくりとご覧ください~♪

~博麗神社 朝~


愛夢視点


季節は春


寒い時期を終え、暖かな温もりが漂い

綺麗な桜が咲く。


空も蒼く、春の温もりと心地よい風。


うっかりしていると眠気が襲うほどだ。


さて、そんな中

博麗の名を継ぎ、博麗の巫女...じゃなくて...

博麗の覡である私

博麗愛夢は現在、境内の掃除中でございます。


「ふぅ...だいたい終わったかな」


掃除をだいたい終え、縁側に座って一息つく。


「まだ少し肌寒いから、あの人はまだ眠っているのかな...」


私が言うあの人とは

母を失った私と霊夢を

本当の母のように育ててくれた紫さんの事。


紫さんは冬の間は冬眠するらしく

冬の間は確実にと言っていいほど

私と霊夢は紫さんに会う事がない。


私は、そんな紫さんの事を考えていた。


すると突然

私の目の前に空間が開くようにして現われ

空間の中には不気味な目が無数にある。


私はこの空間を知っている。


さきほどから噂していた人の移動手段でもある

スキマと言う空間。


つまり、このスキマが開いたと言う事は...


「呼ばれて飛び出てゆかりん参上☆」


スキマから飛び付くようにして出てきた紫さん

私はそれを少し体を横にずらして紫さんを避ける。


「いったぁ~い...どうして避けるのよ!」


「あはは...相変わらずですね紫さん」


紫さんは頬をプクーっと膨らませながら

縁側に座る私の隣に腰を下ろす。


「霊夢が結構寂しがってましたよ」


「あら?愛夢は寂しくなかったのかしら?」


紫さんの返事に私は

まぁ...それなりにと言う。


私が答えた後

紫さんは突然、私を抱きしめる。


「.....」


「あら?いつもは恥ずかしがるのに今回はえらく大人しいわね」


「まぁ...いつもの事ですし...」


私は、もう慣れましたと加えて言う。


紫さんは、私の返事を聞いてから

クスっと笑って私の頭を撫でる。


少し恥ずかしいですが...嫌いじゃないですね。


でも、霊夢がこの光景を見たら...

うん...止めれる気がしない。


~それから5分~


紫さんは私の頭を撫でながら

私は頭を撫でられながら

二人して無言な空気になってしまった。


しばらく無言が続き

気まずいな...と私が思い始めた頃

無言の空気を壊したのは紫さんだった。


「ねぇ、愛夢」


「はい?」


紫さんが急に切なそうな顔になって

寂しそうな声で言う。


「私も...霊夢と同じ様に接してもらえないかしら?」


「え?」


「私が...妖怪だから?」


「ッ!」


私は紫さんから離れて立ち上がる。


「こんな事言ったら愛香に怒られるけど、私は愛夢と霊夢の事は、本当の家族のように思ってる」


紫さんの言葉が

自分の胸に、痛く刺さる。


そう...私は

成長するにつれ、紫さんを避けるようになった。


それを覚られないようにと

隠してきたつもりだったけど...

やっぱり紫さんにはバレバレか...。


「私が...いえ、俺が...未熟なだけなんです」


「え?」


「俺は妖怪が憎い...母を殺した妖怪達が...でも...」


俺は、溢れ出る感情を

言葉に表し、それを紫さんにぶつけるかの様に言う。


「紫さんのように...優しい妖怪だって居る」


確かに自分は妖怪が憎い...

殺したいほどに...この幻想郷から滅したいほどに。


だが、紫さんのように優しい妖怪も居る

そんな妖怪達を殺せるのか?


そんなこんなで自分は一体どうしたいのか...

気持ちがあやふやになって

結果、紫さんを避けるようになっていた。


でも...やっぱりダメだよな...

紫さんは妖怪でも

俺と霊夢を家族のように思ってくれて

ここまで育ててくれた。


そんな紫さんを避けるなんて...


「自分の気持ちがわからなくなって...紫さんを避ける形になってしまいました...ですが、それも今日で終わりです」


紫さんに詫びるように

俺は言う。


「ごめんなさい...義母かあさん...今まで避けてて...」


母を失ったあの日から

霊夢にしか見せる事がなかった自分。


俺は、そんな自分を紫さんに見せた。


そんな俺を見ていた紫さんは立ち上がり

再び俺を抱きしめる。


「やっと...やっと愛夢の笑顔を見れたわ」


「ごめんなさい...」


「いいのよ...私は、愛夢がこうして心を開いてくれた事が嬉しいから」


紫さんの言葉に

俺は温かな安心感を得ていた。


あの時と同じ

母さんが俺を抱きしめてくれた時と同じ。


同じ温もり。


.....


後に、霊夢が人里からの買い物を済ませ

戻ってきた際に、俺を抱きしめる紫さんを見て


「私が居ない間に、私の兄さんに抱きつくなんていい度胸じゃない!」


と、鬼巫女化し

境内で激しい弾幕ごっこが、俺の目の前で行われていた事は

ここだけの話。



今回はここまで~


どうでしたか?


愛夢が唯一心を開ける人の追加です。


最初は一人称が私となって後々、俺に変わってる理由は


愛夢が心を開いていない相手

つまりは、愛夢が認めていない人には基本敬語


霊夢のように身内にはタメ口をすると言う形になっています~


さて、次回はちょっとした戦闘となります~

まぁぶっちゃけると愛夢の能力の使い道みたいなもんです。


ではでは!また次回~♪

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