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母の想いと子の決意 後

はい~皆さん!作者の桜花です!


今回で「夢時空」は終了となります。


~夢幻遺跡~


愛夢視点


俺は…。


俺自身の意思で変わる…。


すぐに妖怪達と…、紫さんみたいに接する事は出来ないけど

それでも、少しずつ…。


もともと、ここに来た理由は

自分を変える為だ。


だから…。


「大丈夫だよ母さん」


「えっ?」


「恩を仇で返すような事はしない、博麗の者として…、純粋種として…、幻想郷の未来を築く」


「愛夢…」


「それが、俺の進む道だから」


俺はそう言って、母さんに笑顔を見せる。


変わる事…

それは簡単に出来る事じゃないと思う。


けど…、何も変わらないまま…、ずっと同じ日々を送るなんて

それはつまらない事だと、面白くない人生だと思う。


ふふっ…、お前が言うなって話ですよね。


自分で言ってて、自分が馬鹿らしく思えた

そして、そう思った瞬間…。


「あっ…」


「母さん…?」


突然、母さんの体が光りだす

一体何が…。


「…どうやら、もう時間みたいね」


「えっ?」


「帰ってらっしゃいって事よ」


そうか…、そうだよな…。


母さんは生き返った訳じゃない

こうして、また俺と話す為だけに

この場に居るんだ。


と言う事は、母さんの帰る時間がある訳で

こうして母さんの体が光ってる理由は

その時間を知らせる為の事で…。


「母さん…」


「こらこら!そんな暗い顔されたんじゃ、母さんはゆっくり出来ないぞ?」


「あはは…、そうだね」


そう言って、俺はまた

母さんに笑顔を見せる。


そうだな…、暗い顔してちゃ

母さんがゆっくり出来ないな。


今、この時だけは笑顔で居よう

笑顔で…、母さんを見送らなきゃ…。


でも…。


「愛夢…」


「ごめん…母さん…、泣いたらダメだって…わかってるのだけど…、どうしても…涙が…」


俺は、両目から流れる

頬を伝う涙を、何度も何度も

着ている服の袖で拭く。


それでも止まない涙。


「本当にごめん…、笑顔で見送らないとダメなのに…、俺がこんなばっかりに…」


涙を拭き

鼻をスンと啜りながら俺は母さんに言う。


すると母さんは…。


「愛夢」


「母さ…ん?」


俺を抱きしめる母さん。


そして、耳元で囁くように母さんは言う。


「辛い時は泣きなさい」


「っ…、矛盾してるよ…母さん」


「ふふっ、そうね…けど」


「ん…?」


「無理に作る必要はないの、ありのまま自分で居なさい」


本当に矛盾している…。


暗い顔してたら、笑えと言い

笑えと言った次には、辛ければ泣いていいと言い。


でも…、それが母さんなんだ。


俺と霊夢が大好きだった…母さんなんだ。


「ありがとう母さん、また会えて…話せて嬉しかったよ」


「母さんも嬉しかったわ」


嬉しかったよと

俺は母さんにそう言うと

母さんも嬉しかったと言う。


「そうだ!」


この状況で何かを思いついたのか

手をポンっと閃いたような仕草をして言う母さん。


「どうしたの?」


俺は母さんにどうしたのと聞く。


すると母さんは、自分の髪を結んでいた赤いリボンを解き

俺の首元に軽くリボンを結ぶ。


「えっと…母さん?」


「ん~?」


「これは一体…」


首元に結ばれた赤いリボンに触れながら

俺は母さんに問う。


「ほら…愛夢って女の子みたいだから可愛いくね?」


「あまり嬉しくない…」


俺はそう言って首元に結ばれた赤いリボンを解き

形見である髪留めを外して、赤いリボンで髪を束ねる。


「え~…可愛いかったのに…」


本当に残念そうな顔を見せる母さん。


あのままだといろいろとマズイからなぁ…

主に霊夢が…ね…。


そんなやりとりをしていると

母さんの体はさらに光りだす。


そろそろか…。


「愛夢」


「ん?」


「霊夢達に幻想郷…そして」


母さんは少しだけ間を空け…


「母さんの愛した幻想郷せかいを守ってあげてね」


「うん、任せといて」


母さんの願いに

自分は任せといてと答える。


そして…、お別れの時間が訪れる。


「あっ…」


母さんの体が

足からゆっくりと消えていく。


「もう時間がないけど、最後に一言だけ」


消え逝くなか、母さんは最後に一言だけと言って

俺に言う。


「愛夢…、例えこの先に辛い未来があったとしても、あなたは一人じゃない…、母さんも愛夢の事を見守ってるからね」


母さんはそう言うと

最後に笑顔を見せ…


そして…。


ふっ…と

完全に消え去る。


「一人じゃない…か」


この先…

母さんの言うとおりに辛い未来があると思う。


でも、俺は一人じゃない

霊夢や紫さんが居る。


俺は、自分以外

誰も居なくなった夢幻遺跡で


「おやすみ…母さん」


そう言って夢幻遺跡を後にした。


~純粋種移動中~


夢幻遺跡を後にし

博麗神社の境内へと出た俺。


蒼い空が広がり

太陽がとても眩しく光る。


夢幻遺跡の中では、何故か夜空で

星が降っていましたからね…。


っと…そんな事よりも…。


「本当にめんどくさいわね!」


「紫こそ!そのスキマを使うのを自重しなさい!!」


っと、弾幕を放ち合いながら言い合う二人。


もう一方は。


「もらったぜ!」


「このっ!!」


ん~…、地味に霊夢が押されてますねぇ…。


こっちは霊夢が少しだけ押されている状況である。


さて、どうしましょうか…。


とは言っても、やる事は決まってますけどね。


「くらいな!!」


「しまっ!きゃぁっ!!」


ちゆりの蹴りを受けて

俺の方へ霊夢が飛ばされてくる。


「よっと…」


自分は飛ばされてきた霊夢を受け止める。


「へっ…?に、兄さん!?」


「修行不足だな」


「いたっ…!」


俺は霊夢を地面に降ろし

霊夢にデコピンする。


「とりあえず、交代ね」


霊夢と加えて俺は言う。


「くぁ~…連戦かぁ…でもまっ」


いかにも肉弾戦で来なと言わんばかりに

ちゆりはポーズをとる。


「楽しいからいいけどね!!」


リズムを取りながら

右手でちょいちょいと俺を挑発する。


いいだろう…乗ってやる!


自分も母から受け継いだ

体術の基礎である構えをとる。


そして…


「我が名は博麗愛夢!純粋種であり、博麗の名を継ぐ者だ!!」


俺は大声で自分を名乗り上げ


「博麗の名…、その身に刻め!!」


そう言い切った後

俺はちゆりへと向かって行く。


(見ていてくれ母さん、俺自身の意思で、俺の力で、母さんの愛した幻想郷を幸せな未来へと変えていくよ)


俺は、心の中でそう誓った。




はいー今回はここまで!


これにて、「夢時空」は終了です!


何だか急かした感が…。


その上に使い回しが多すぎる…(言葉的な意味で


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