夢幻遺跡 前 霊夢編
はぁい!皆さぁん!作者の桜花です~
今回は前回言ったとおり、少しだけ戦闘回になります。
~博麗神社 朝後~
霊夢視点
ぐぅ...ぎゅるるる~...
見事なまでの腹の音がなる一人の巫女。
「う...ぁ...お腹すいた...」
博麗の巫女、博麗霊夢は
居間でグテー...となって、まるでやる気がありませんと言わんばかりの態勢となっている。
何よ...悪かったわね!
ていうか、また来たの?読者様
残念だけど、私の愛しの兄さんは居ないわよ...何?
相変わらずブラコンだなって?えぇそうよ?悪い?
もはやブラコンで何が悪い状態である...。
まっ、それはさて置き
兄さんなら人里へ食材の買出しに行ってるわよ
って言っても、かれこれもう2時間ほど経つけど...。
博麗の覡である博麗愛夢は
食材の買出しに人里へと向かったが
既に2時間ほど経っている。
「さてと...」
私は立ち上がり
「掃除でもしますか」
境内の掃除でもしようかと思い
締め切っていた障子を開ける。
そして、障子を開けた先にあった光景に
私は目を疑った。
「なに...これ...」
障子を開けた先にあった光景
それは...
「遺跡...?」
そうよね...これ遺跡よね...?
だって柱みたいなのは建ってるし
いかにもって雰囲気の白色だし...
って...そんな事はどうでもいいわ!
問題はなんで!こんなのがあるのよって話よ!!
私は、はぁ...っと溜息を吐いて
何故こんなものが境内にあるのか考えた。
まず最初に、真っ先に出た原因であろうものは...
「紫の仕業かしら」
幻想郷を創造し、妖怪の賢者と呼ばれている
スキマ妖怪の八雲紫。
紫なら、スキマを使って
いろいろと移動させれるしね...。
私はそう考えた。
で、次に考えられるのが...
「異変かしら」
異変とは、幻想郷に起こる
「怪事件や怪現象などの騒動」
または
「幻想郷規模の広範囲に渡る事件のうち発生時点で原因不明とされたもの」
これらを異変と、私達は呼ぶ。
異変は、基本
私と兄さんのどちらか、または二人で解決する事が多く
これまでの幻想郷の問題を解決してきた。
そして、今回
この謎の遺跡。
この遺跡が異変であらば
今、この場に居る私が一人で解決する事になる。
となれば、まずは調査をしないとね。
私は遺跡を調べようと近付く
すると...
「ちょっと待ったぁあー!!」
とても大きな声で待てと
私を制止しようとするのが空から聞こえた。
私は、声がした方へと顔を向ける。
上空から下りてくる
独特的な服装をした青い悪霊こと
魔法使いの魅魔と
黒白の言葉が合う、もう一人の魔法使いの魔理沙。
二人が空からゆっくりと下りてきた。
「あんた達...一体何しにきたのよ」
私は少し殺気混じりに、二人に何しに来たと聞く。
「愛夢を傷付けたのは悪かった、今では反省しているさね...だからそんな殺気丸出しで言わないでおくれよ」
反省しているから私に殺気を出すなと言う魅魔。
まぁいいわ...とりあえず先にこれを片付けないとね。
私は、魅魔から
この遺跡が何か知ってるかを聞いた。
「この遺跡の名は夢幻遺跡」
「夢幻遺跡?」
「そうだ」
「ふ~ん」
夢幻遺跡ねぇ...
聞いた事すらないわ...。
ていうか、名前より
一体何の遺跡なのか答えなさいよね...。
私がそう思っていると
「この夢幻遺跡は、噂では願いを叶えるというのがある」
願いを叶える噂があると魅魔は言う。
願いを叶える...ね...
.....
マジで!?願いを叶える!?
これは私が行くべきね!そうに決まってるわ!!
私は遺跡に近付く。
「ちょっと霊夢!?」
魅魔が私を呼ぶように言うけど無視する
魅魔よりも願い事よ!
さらに遺跡へと近付く。
何?賽銭をたくさん!とでも願いをするのかって?
ふっ...甘いわね!
確かに、それもいいわ...けどね
私にはそれよりも魅力的な願い事がある
それは...
「兄さんと結ばれる事よ!!」
「ダメだこの巫女...はやく...何とかしないとッ!」
魅魔が呆れた顔をして言う。
「魔理沙!霊夢を止めなッ!!」
「任せろだぜ!」
魔理沙は任せろと言った後
一瞬にして私の前に立ち塞がる。
「そこをどきなさい!」
「嫌だぜ」
「またボコボコにされたいの?」
「まさか...今度は逆にボコボコにしてやるぜ」
そう言って、テコでも動かんと言わんばかりに
私の前に立ち塞がる魔理沙。
いいわよ...
そこまでどかないと言うのなら!
「後悔しても知らないわよ!!」
私は陰陽玉を操りながら
立ち塞がる魔理沙へと向かって行った。
戦闘回は、夢幻遺跡 後 愛夢編に書きます。