忌まわしき過去
はい~皆さん!桜花です~♪
今回はあらすじみたいな感じで過去から始まります
ちょっとした欝展開がありますのでご覧になる際には
気持ちの方をお気を付けください!
主視点は母の愛香となります。
ではでは~
~人里 夜~
綺麗な星が空に浮かぶ。
私、博麗愛香は
博麗の巫女として、異変解決者として
大切な子達を守りながら幻想郷に住んでいる。
そして今は私の大切な子達
愛夢と霊夢を連れて
人里のお祭りへと来ていた。
人里へ着くと
活気が溢れるように
ガヤガヤといかにもお祭り!と言う感じだった。
「お母さんー!僕、あれがほしいー!」
愛夢がほしいという物に視線を向ける。
そこにあったのは綿菓子だった。
「うふふ、わかったわ 霊夢もいる?」
私は右手に引いていた霊夢にもほしいか聞いてみる。
「うん!」
霊夢はとても嬉しそうに返事をした。
私は愛夢と霊夢を連れて
綿菓子を売っている屋台へと向かった。
~博麗の巫女、綿菓子購入中~
綿菓子を買った後
人里にある椅子に座って
私はおいしそうに綿菓子を食べる
愛夢と霊夢の二人を見ていた。
「おや?愛香じゃないか!」
私の名前を呼んだ方へと視線を向けると
そこには寺子屋の先生をやっている
上白沢慧音がやってきた。
「あら慧音、こんばんは」
私は慧音にこんばんはと挨拶をすると
慧音も私にこんばんはと挨拶を返してくれた。
「それにしても...」
「ん?」
「相変わらず可愛い子達だな」
「うふふ、私の自慢の子達だからね」
そう...この子達は私の自慢の子
この子達には私以上の力が眠っている。
それを教えてくれたのは幻想郷を築きあげ
幻想郷の賢者として言われている
私の大切な親友の八雲紫。
この子達を見た瞬間
紫は
「この子達...今までにない博麗としての逸材ね」
と言った。
あの紫が言ったのだがら本当なのでしょうね。
っと...でも力があると言う事からで自慢の子達と言うわけじゃないわ。
ほら...あれを見てくださいな
「んー!やめてよー霊夢ぅー!」
「え~どうして~?」
あぁ...!!
可愛いすぎるわ!
でも霊夢...
あなたはいったい何処から口移しなんて覚えたのかしら?
私が子供達に和まされていると慧音は
「相変わらず親バカだな」
「えぇ親バカよ♪」
私が開き直った事に慧音はやれやれと言った顔をする。
まぁ、私はこの子達が
将来どうなるのか...
それを見守ることが出来れば、それだけで私は幸せ。
そんな幸せな日々も...終わりを告げる。
~お祭りをお楽しみ中~
「あっ~楽しかった~!」
「それはよかったわ、霊夢も楽しめた?」
「うん!楽しかったー!」
あれから
慧音と少し世間話をしてから別れて
子供達を連れてお祭りを楽しんだ。
結果として子供達は楽しかったと言っている。
「さて、それじゃあ、そろそろ帰りましょう」
私の言葉に愛夢と霊夢は
うん!と元気よく返事をする。
~家族帰宅中~
人里を離れ
博麗神社へと帰る。
途中、森に入ることになるが
神社への道標として
それなりに自然な道が出来ている。
私は両手に愛夢と霊夢の手を引いて博麗神社へと帰宅中である。
愛夢と霊夢は楽しそうに歌を歌っている
よっぽど楽しかったのでしょうね。
親としては子供の笑顔ほど嬉しいものはない。
それから5分くらい
森に入ってから普通に歩けば10分か15分はかかる道を
ゆっくりと歩きながら帰っていると
「.....!!」
「グルルルル....」
前方から犬のような声をあげる妖怪が数匹
私はすぐに愛夢と霊夢を茂みに隠して
静かにして待っててと伝える。
愛夢と霊夢は状況がちゃんと理解出来てるみたいで
口で言わずに頭を縦に動かして、わかったと私に伝える。
さて...子供達に汚いものを見せる訳にはいかないわ
速攻で終わらせる!
私は札を手に取り
先手必勝と妖怪達へ札を飛ばす。
「グガガガ...!!」
先手を取られた妖怪はもろに札に直撃する。
「ガアァッ!!」
私に気付いた妖怪達が次々に攻めあげてくる。
接近すれば何も出来ないと思ったら大間違いよ?
私は迂闊に攻めてくる妖怪共に体術を叩き込む。
無論、ただの体術ではない
霊力が込められた体術に
妖怪達は次々と消滅していく。
ふん...あっ気ないわね
~戦闘開始してから3分~
「グァァアッ!!」
「これで最後よ!」
私は妖怪の鋭い突きをかわして
妖怪の胸辺りに札を当てて倒す。
ふう...これで終わったわね。
私は終わったと、安心していると
「うわあああああ!」
「きゃあああああ!」
この声は!
私はすぐに子供達の方へと振り向く。
ちっ!
いつの間にか私を抜けて、子供達の気配に気付いた妖怪は
子供達に鋭い爪を振り下ろそうとしていた。
「その子達に手を出すな!!」
私は大切子供達の元へ向かいながら
妖怪に札を投げる。
「ガァッ...!」
札は命中し妖怪は消滅する。
「愛夢!霊夢!」
私は二人の子の名前を呼びながら近付く
「.....!お母さん!!後ろ!!」
「なっ!?しまっ...」
腹部に異常な痛みが走る
私はお腹辺りを見ると
とても紅い血ががついた妖怪の腕が私の腹部を貫通していた。
「お母さん!!」
「愛夢...霊夢...にげ...て」
妖怪は、私の腹部を貫通していた腕を引っ込めて
子供達に襲いかかろうとする。
私は激しい痛みにより動けなく地面に倒れこむ
それどころか意識が朦朧とする...
(ッ!動きなさい!私は死んでも!あの子達だけは!!)
私が意識を何とか戻し、腹部から出る血なんてお構いなしに立ち上がろうとする。
すると...
「よくもお母さんをッ!!」
愛夢の怒りがこもった声がする
私は顔を上げて見てみると
神々しい光を纏った愛夢の姿があった。
あれはいったい...
愛夢は妖怪の攻撃を避けて
小さな体で妖怪に体術を入れる。
すると、体術を入れられた妖怪は
光のように消え去っていった。
妖怪を倒した後、愛夢と霊夢は私に近付いて声をかける。
「お母さん!お母さん!!」
「は...ぁ...ごめ...んね...おかあ...さん...もう...ダメみたい...」
「そんな...嫌だよ!お母さん!」
涙をボロボロと落とす愛夢
愛夢の隣で愛夢と同様に霊夢も涙をボロボロ流している。
そんな顔は...私は見たくないよ...
私は最後に力を振り絞って
愛夢に伝える。
「愛夢...お母さんはね...長い間眠るけど...また...ちゃん...と...大好き...な...愛夢と霊夢のとこに...おき...て...もど...ってくる...からッ!」
まだよ...まだ私は言い切っていない!
「だから...二人とも...つよ...く...い...きて...」
他にも言いたい事はあった
博麗の継ぎの事も、これからの事も...
だけど私は二人に強く生きてと言った...
そう願った...
私の為にボロボロと涙を流している二人には
きっと聞こえていないでしょうけど
それでもこの子達は強いから...
きっと大丈夫よ...ね...
私は二人を信じて
静かに目を閉じた。
「うぐっ...うっう...うわぁぁあああああ!!!」
「お母さん!!お母さん!!」
その場には
幼き二人の子の叫びと泣き声が
ただただ...森に響いた。
はい~今回はここまで!
どうでしたか~?
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