表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/34

分かり合うこと

はい~皆さん~作者の桜花です!


今回は会話がかなり多いです。

出来るだけ心理描写入れましたが

それでもやはり会話が多いです...。

~博麗神社 朝~


愛夢視点


「それで...話って何ですか?紫義母さん」


「愛夢のこれからの事と愛夢が知りたがってる事の話よ」


今、俺は博麗神社の裏にある

少し大きめの池がある場所へと来ている。


さきほど、寝てるとこを

紫義母さんに起こされ

二人でここに来た。


正直言って眠い...。


「どっちから話そうかしら...」


どっちから話そうかと悩む紫。


「やっぱり順を追った方がいいわね」


そう言った後

紫は俺の名前を呼ぶ。


「愛夢、まずは愛夢が知りたがっている事から話すわね」


そう言うと、紫は説明するように喋り始める。


「あの山で、愛夢がなった姿、あれは純粋種の姿なの」


「純粋種?」


俺は質問するように言う。


「変革者と純粋種、この二つは関係上、同じものなの」


「変革者とは言わば管理者よ」


管理者...か

結界を管理しているから変革者として目覚めたのか...?


「そして純粋種は、変革者を越えた力を持ち、素の人間が進化した事を言うの」


純粋種は

どうやら変革者より力があって、ただの人間が進化した事を言うらしい。


ならば変革者は一体、何が条件で変革者になるのだ?


いや...わからない事を考えても仕方ない

とりあえず後で質問しよう。


「愛夢、あなたは純粋種として目覚めつつあるのよ」


「目覚めつつ?」


「完全に目覚めたならば、それ相応の力が手に入るのよ」


まだ目覚めてはいない...と言うことか。


「それじゃあ、どうやったら完全に目覚めるのですか?」


「条件は二つ、一つは目覚めつつある力を使い続ける必要がある、そしてもう一つは...」


「もう一つは...?」


「もう一つは、愛夢自身が変わる必要があるの」


なんだ...

俺自身が変わればいいのか

それなら簡単だな。


「なんだ...俺自身が変わればいいのか...なら簡単「あの日の事を流せるの?」え?」


え...何を言って...

あの日の事?


「紫義母さん...一体...何を言って...」


「愛夢、あなたが純粋種になれない理由、それは愛夢の中にある妖怪達への悪よ」


「言ってる意味がよくわからないのですが...」


「ならわかるように言うわ、愛夢...あなたの母、愛香が妖怪に殺された事をいつまでも引っ張っているとなれないのよ」


「俺に...あの日の事を忘れろと...妖怪に対する気持ちを...改めろと言うのですか!?」


「そうよ」


「ッ...!!」


あの日の事を忘れろ?

何度も忘れようとしたさ

だけど、忘れようとする度に夢に出てくる。


忘れたくても忘れられないあの出来事。


ん...まてよ

この事があるから、紫義母さんは

俺の記憶を消そうとしたのか?


俺は、紫義母さんに聞いた。


「あの日の事で、俺が純粋種になれない理由となるであろうから、紫義母さんは俺の記憶を消そうとしたのですか?」


「それは違うわ、記憶を消してしまっていたならば、愛夢は純粋種として目覚めなかったわ」


どうやら違うらしい。


とは言え...


「俺が...妖怪を憎む事をやめれば...純粋種になれるのですか...?」


「正確にはね」


無理だ...

あの日に覚えてしまった憎悪。


それを今さら流せと言われても...

俺自身、それを認めたくない。


何故なら、認めてしまったら

母さんが死んだ事を良しと思ったように見えるから...


母さんが妖怪に殺されて...

そして自分は純粋種になるために

妖怪達への憎悪を捨てる。


これじゃ、母さんは殺される為に居た存在みたいじゃないか!

こんなの...俺は認めない!

認めたくない!!


俺は、頭がどうにかなりそうだった。


「純粋種になるかならないかは愛夢、あなた自身が決めなさい、私としては純粋種になってほしいけど」


そう言えば

何故そこまで俺を純粋種にしたがる?


「紫義母さんは...どうして...俺を純粋種にしたがるのです...」


紫は少し間を空けてから

再び語るように喋り始める。


「そうね...そろそろ、愛夢のこれからの事も話さないとね」


これからの事...か

正直言って、もう聞きたくなかった。


聞いても疲れるだけだと

考えるのも疲れるだけだと。


何もかもが嫌になってくる。


そんな俺を無視するように

紫義母さんは語る。


「愛夢、これからの事だけど、あなたにはどうしても純粋種になってもらわないと困るのよ」


「何故です...」


「純粋種に目覚めつつある愛夢には、純粋種としての役割があるのよ」


役割?

博麗結界を管理してるだけでも

重大な役割だと思うがな...。


「純粋種としての役割...それは、人間と妖怪...いえ...全ての種が共存する世界を創りあげること」


「共存?」


「そう...だから愛夢自身が変わらないといけないのよ」


全ての種が共存する世界


それは紫義母さんが願った事

その願いを叶える為に創り上げた世界

それが幻想郷。


そしてその願いを叶えるのが純粋種か...


「愛夢、あなたはこれから、全ての者達と分かり合わなければならない、人、妖怪、神、全ての種と」


「俺には荷が重過ぎますよ...」


「そうね...でも今はまだいいわ、悩みなさい、悩んで...悩み抜いた先にあなたの未来がある」


「俺の...未来」


「そうそう...一つ言い忘れてたわ」


そう言うと、紫は俺に

とんでもない事を言い出す。


「勝手に死んだらダメよ」


「は...?」


「あなたが死ぬと幻想郷が崩壊するのよ」


何を言って...

俺が死ぬと幻想郷が崩壊する?

まったく意味がわからない...。


「どういう事なんですか?」


「純粋種として目覚めつつある愛夢は、幻想郷にとって鍵みたいな存在になったのよ」


「鍵...」


「言ってしまえば愛夢は幻想郷そのものね」


ほんと...頭がどうにかなりそうだよ

何だよ純粋種って

何だよ幻想郷の崩壊って。


もう何が何なのかわからない。


「急に言われても...って顔をしてるわね」


そんな顔をしてるのか...俺

って...そんな事を考えているのだから当たり前か...。


紫はスキマを開いてどこかに行こうとする。


そして、スキマに入る前に

こちらを振り向いて言う。


「変わりなさい...愛夢、大切な者の為にも、幻想郷の為にも、そして...」


紫は少し間を置いて言う。


「あなた自身の為にも」


「ッ!!」


そう言って紫はスキマに消えていった。


俺自身の為にも...か。


今はまだ無理だ

気持ちの問題もあるし

何より今の俺には荷が重過ぎる。


はぁ...どうしてこうなったのだろう...

何が狂ったんだ...


チッ...ここで頭悩ませても仕方ない

とりあえず戻ろう。


俺は、神社の方へと

考え事をしながら戻る。

はい~今回はここまで~


次回からは「夢時空」に入ります~


教授ー!俺だー!!生徒にしてくれー!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ