次にやる事
はい~皆さーん!作者の桜花です!
今回で封魔録の本編?は終わりになります
次回からは後日談を何話か投稿するつもりです~。
~幻想郷 どこかの山 昼後~
愛夢視点
魅魔との戦闘を終え
魔理沙を連れて空へと飛び
また会おう、そう言って飛び去って行く。
その後ろ姿を、俺と霊夢は眺めていた。
~魅魔と魔理沙が去ってから5分~
5分くらいして
魅魔と魔理沙の姿が見えなくなった。
そして、俺達の戦闘が終わった事を視認して
離れていた里香と明羅が戻ってくる。
「まさか...噂は本当に存在したとはな」
「そう言えば魅魔さんも、この姿になってから噂がどーのこーの言ってましたが...どんな噂なのです?」
「ん?聞いた事がないのか?」
「えぇ...まぁ...」
「ふむ、噂なら人里に行って聞いてみるといい、拙者が言って話すよりも多くの情報が入るだろう」
人里で噂の事を聞けばいいと
俺に言う明羅。
ん~...慧音さんなら噂の事を知ってるかな?
それか稗田さんなら知ってるかもしれない。
稗田さんとは
人里に住み、人間で最も多くの資料を持ち
膨大な蔵書には幻想郷のあらゆる事柄が収められており
何でも外の世界の資料もあるとか...
とは言っても、これは稗田家を通しての話
俺の言う稗田さんの事は
実際に本人に会ってから、詳しく説明するとしよう。
さて、次にやる事も出来たし
いろいろあって疲れたし
そろそろ神社に戻りたいとこだ。
俺は霊夢に、これからどうするかを聞いてみる。
「霊夢、これからどうする?」
「ん~...正直なとこ、まだ旅はしていたいけど」
「けど?」
「ほら...兄さん結構ダメージ受けてるでしょ?回復も含めて、一度神社に戻りましょ」
「私は別に構わないけど...霊夢がそう言うならそうしよう」
と言うわけで
これから一度、神社に戻る事になった。
まぁ...俺としては別に平気なのだが...
霊夢は心配して言ってくれてる訳だしな。
俺は、テントとテントにある荷物を回収しに行く。
~博麗の覡、荷物を回収中~
「よっ...と」
テントを崩し、荷物をまとめた布を背負う
布と言っても、これにはちゃんとした名前があり
リュックと言うらしい。
当然、提供者は紫義母さんだ。
中々便利で、かなり助かっている。
「さてと...これで全部だな...ん?」
すっかり忘れてたが、容姿が変わった自分の体が
突然光だし、元の姿に戻る。
「あ...元に戻った...」
黄金の髪は、霊夢と同じ髪色に戻り
着ている服も、元の紅白色に戻る。
「それにしても結構時間が長かったな」
魅魔に言われた通り
さきほどの姿には慣れていない。
正直言うと、自分でも何がきっかけで
あぁなったのかわからない。
で、あの姿になった時
自分では、だいたい10分くらいが限界と思っていた。
しかし、以外と早く
だいたいあの姿になってから5分弱で終わった為
時間の事もすっかり忘れていた。
だいたい20分くらいで元に戻ったな...
てことは戦闘が続いていたら
予想通りに10分で元に戻っていたのかな。
今後の事も考えて
この、新たな力を使いこなす必要があるな。
俺はそう考えて
荷物を持って、霊夢のとこへと戻る。
~博麗の覡、移動中~
荷物をまとめて
霊夢のところへと戻ってきた。
「あっ戻ってきた...って兄さん?」
「ん?」
「何か...元に戻ってない?」
元に戻っている俺を見て
少しだけ驚いた表情をする霊夢。
「あぁ、さっき元に戻ったよ」
「ふ~ん」
「まぁ何にせよ、自分もあまりわかってないからな...」
「紫が何か知ってるかもよ?」
確かに、あの人なら何でも知ってそうだな...
ていうか噂の事も紫義母さんに聞けば...
とりあえず
俺は霊夢に、霊夢の荷物を渡す。
「はい、霊夢」
「ありがとう兄さん」
ありがとうと言って
俺から荷物を受け取る霊夢。
さて...じゃあ戻るとしますか。
「私と霊夢は神社に帰ります、里香に明羅さん、またどこかで会いましょう」
「また会いましょうなのです~」
「うむ、達者でな」
俺と霊夢は二人に別れを告げて
空へと飛び、神社へと帰る。
~博麗の覡と巫女、神社へ帰宅中~
神社へと帰る途中
俺は霊夢に話しかける。
「なぁ霊夢」
「ん~?」
「本当にいいのか?俺なら平気だから別に戻らなくてもいいのだぞ?」
「そんな事を言って、もしもの事があったらどうするのよ」
「死にはしないって」
「私は、兄さんが傷つく姿なんて見たくないの...」
と、急に切ない感じに言って
俺に抱きつく。
「こら、飛びにくいだろ...」
「だって...いろいろあって出来なかったから...」
さらにぎゅっと、抱きついてくる霊夢。
はぁ...本当に困った妹だよ。
俺は、抱きつく霊夢に
もう何も言わずに、飛びにくいまま神社へと飛ぶ。
~それから1時間~
ゆっくりと空を飛んで
約一時間ほど、時間をかけて
神社に戻ってくると...
「なぁ...霊夢」
「言いたい事はだいたいわかるわ...兄さん」
「コイツら何...?」
神社へ戻ってくると
そこには、妖怪や人間でない者が溢れていた。
はぁ~...帰ってくるなりにこれかよ...
めんどくせ...。
「霊夢、コイツらを任せていいかな?」
「うん」
「悪い、今度二人で人里で美味しい物を食べに行こう」
「え!?本当!?」
「あぁ、本当だ」
美味しい物にテンションが上がったか...
霊夢は今にもヤッホォォオー!!っと言わんばかりに高揚している。
「じゃっ...後は任せた~」
俺は霊夢に背を向けて
手をヒラヒラと振って荷物を置きに
部屋へと戻った。
はい!今回はここまで~
次回は後日談になります~