明日を築く力
はい!皆さん!作者の桜花です!
長い事お待たせしました~
いやぁ...ちょこっとずつ書いてはいたんですけど
まさかここまでかかるとは...
ごめんなさい!
さて...今回は魅魔戦です~
~幻想郷 どこかの山 昼前~
愛夢視点
「あなたも何故!博麗の力を欲する!?目的は何だ!!」
弾幕を放ちつつ
魅魔に目的を聞く。
「全人類への復讐さね!」
魅魔も弾幕を放つ。
そして、目的は「全人類への復讐」と答える
けどまぁ...復讐...か...。
自分も...同じようなものだからな...。
とりあえず、今は俺ではなく
魅魔の問題だ。
ここは博麗の者として
その抱えている悩みを何とかしてやろう。
となれば...まずは復讐の理由だ。
無礼だが...詮索させてもらう。
「復讐とは...たいした目的だな!」
魅魔の弾幕を、体を少しだけ動かして避ける。
「チッ...人間のくせに生意気だねぇ!!」
自分の弾幕を簡単に避けられる事に
腹が立ったのか、魅魔はだんだんと
弾幕を濃くし、荒々しくなる。
これならすんなりと言いそうですね。
「まるで憎しみの塊だな...過去に何があった?」
過去に何があったと
堂々と聞いてみる。
冷静な奴には、まったく無意味な行動
だが、今の魅魔は荒々しい状態。
つまりは...
「あんたら人間が...私の家族を...殺したからだ!!」
ほらね?
簡単に言ってくれたでしょ?
本当に冷静な奴なら
何があっても無駄な事は喋らない。
この場合、その者の悩みを解決しようにも
何が理由なのかも...何もわからない。
しかし、魅魔のような感じだと
簡単にボロっと言ってくれるため
問題がどういった事なのかと言うのが簡単にわかる。
つまりはこういう事だ。
しかし...ふむ...
「家族を人間に殺された」...か...。
「それなら...家族を殺した奴らを復讐すればいいだろう!!」
うん...この発言はどうかと自分でも思ったさ...
けどね...いくら博麗の者と言えど
愚を犯すのなら、それが人間でも容赦をしない。
それが...俺だ。
「ふんっ...ただの奴ならそれで満足するだろうね...けど私は違う!!全ての人類を...この手で復讐しなければ気がすまないさね!!」
そこまで人が憎いか...
だけど一つだけ、疑問に思う事がある。
いや...もしかしたら
もう気付いてるのかもしれない。
復讐したって何も変わらない事を...。
「それじゃあ聞くが...あなたは何故...一緒に居た魔理沙って子を殺さない?」
「何...?」
「あの子も...あなたが憎む人間なのですよ?」
「ッ...」
「本当は気付いているんじゃないのですか?復讐したって何も変わらないと」
魅魔の弾幕が止む。
そして、顔を下に向けて
どこか悔しそうな表情がチラッと見える。
「言われなくても...わかってるさね...けどね...けどね!!今さらどうしろと言うんだね!?この苦しみをどうすればいいさね!!?」
怒り苦しむ魅魔は
再び弾幕を展開し
こちらに向けて放ってくる。
俺は壁のような結界を作り
魅魔の弾幕を防ぐ。
弾幕は結界により防がれ
煙をあげて消滅する。
「甘いねぇ!!」
「ッ!!」
弾幕が結界にぶつかると上がる煙に紛れて
俺の死角に姿を現す魅魔。
そして、手に持つ杖で
俺に殴りかかろうと横に杖をなぎ払う。
俺は攻撃をしゃがんで避け
魅魔に拳を入れる...が...。
「霊である私に、ただの格闘が効くと思うか!!」
俺の拳は魅魔の体を抜けていく。
チッ!
やはり霊力も込めてない拳じゃ効かないか。
俺はすぐに間合いをとろうとするが
魅魔がそれを見逃す訳もなく。
「そう簡単に逃がさないさね!!」
そう言って再び
手に持っていた杖をなぎ払う。
(まずい...!どうする!?)
魅魔の力強いなぎ払いが
間近まで迫る。
(回避は間に合わない...!ここは素直に防ぐか!!)
俺は、魅魔の杖が迫る方向に合わせて
防御をとる。
魅魔の杖は
俺の体に命中する。
「ぐぅッ!!」
ふんばって防御した為
そのまま滑る様にズザザっと後方に移動する。
顔が下を向いてしまい
俺はすぐに顔を上げる。
顔を上げると目の前に
球体の弾幕ではなく
レーザー状の攻撃が迫ってくる。
(チィ!!防御も回避も間に合わない!!歯を食いしばれ!!)
レーザー状の攻撃は直撃する。
「がはっ...ッ!!」
今度は俺の周りを囲むように
球体の弾幕が浮いている。
また追い討ちか!!
俺はすぐに、自分を中心に結界を張る。
「八方二重結界!」
結界を張り、弾幕を防ぐ。
「はぁ...はぁ...はぁ...」
「結界の堅さが尋常じゃないねぇ...さすがは博麗と言ったとこさね」
まずい...一気に逆転してしまった...
どうする...?ダメージを受けすぎてしまって
考える事すらままならない...
能力のおかげで、何とか意識を保ててるが...
このままじゃやられる...!
「だけど...そろそろあんたも限界のはずさね」
「ッ!!」
「所詮は人間さね、体力は少なく、何よりも儚く脆い」
確かに人間は
妖怪や神に比べたら
儚くて...脆い存在だ。
けどな...人間には可能性ってのがある。
まだ...やってない事があるしな...。
俺は、フラフラっとしながら身構える。
「立つのがやっとじゃないか、何故そこまでして立ち上がる?」
「家族を殺されて...辛い思いをしてるのはあなただけじゃない...!私だって...家族を目の前で殺された身だ!!」
(噂は本当だったか...しかし何だ...?こいつから...何かが湧き出るような...ッ!?まさか!!)
「あなたに魔理沙があったように...俺にも霊夢があった!!」
俺がそう言うと、魅魔は
こちらに杖を向ける。
すると杖は、何やら光だし
そして...
「何をする気か知らないが!これで終わりにさせてもらうさね!!」
杖からレーザー状の攻撃が
再び迫る。
「俺は...変わるッ!この先の未来の為にも...大切な人の為にも!!」
はい~今回はここまで!
次回は霊夢視点になります~