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【プロットタイプ】異常衝動

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


今日も口が痒い。

幼い頃から何処かおかしい。禁忌とされる事に手が伸び易いと自覚している。だから今更、何ら驚く事は無い。外れてしまったネジは今更元には戻らないのだから。


鏡花は自分に対して口が軽い。思った事は取り敢えず口に出す人間である。其れは信頼されていると感じるべきか、何も考えて居ないせいかは分からない。しかしだからこそ、深海でもない限り、秘密はほぼない。

そして今、鏡花はある周期を終えたばかりである。何時もならば過度に苛立つ事も、動けなくなる程疲労する事も、無闇矢鱈に求められる事も無いはずだった。

しかし今は例外的に覆いかぶさり、両手両足をぐるりと体に巻き付けて、項に顔を埋めていた。

「……」

肩に手を当てる。そのまま引き離そうとする。しかし離れる事はせず、より強くべったりと絡んで来る。

「今は週初めだが」

大抵、こうして絡み付いて来る時は週末に限られている。互いが互いに明日に支障が無いように。しかし今から、なし崩しに事に及んでしまったら、もう元には戻れない気がする。

「鏡花」

張り詰めた様に名前を耳元で叫ぶ。すると鏡花は緩慢な動きで自らを引き離した。両手で顔を包まれる。目は虚ろだった。覇気がない。深海は深海でも静の深海だった。

「悪いね。君相手に抑える必要が無いから、抑え方を忘れてしまったよ」

目は猛獣の様だった。絞り出す様な声だった。息苦しそうに、衝動を真上から押し付けている様な。兎に角、どうにか自分の中で決着を付けようとしていた。

そうしてそのまま、俺の首元に顔を埋めると、襟を引っ張る。指で握り締めて引き寄せたのかと思ったが、そうではなかった。口で咥える様にして、歯を立てていた。

「昔から……それこそ幼少期から、自分の事は何処までも弄り回していたし、蔑ろにして来た。そのせいか、偶にこうして治まらない。体の内側が痒くて仕方ない」

本当は肩口に、首元に、噛み付きたいのかも知れない。それでもどうにか折り合いを付けたのが、襟元なのかも知れない。

「おかしいんだ、昔から……。人前では人格変えてやってきたけれど、今は……君しか居ないから」

「よく耐えてるな。偉いぞ。ただ後、四日間の辛抱だ」

髪を撫でてやる、わさわさと掻き乱す様に触れ回ると、荒い吐息が首元に掛かる。それはギリギリのところで耐えてるから。


「んなぁ〜。瑠衣たん、昨日はゴメンだよ〜。怒ってる?」

「別に」

それぐらいで怒らねぇよ。

鏡花の幼い頃の話をすると、R15の話以上になってしまうので、此処では口を噤みまして。


でも何処までも自分の事を蔑ろに出来ます。

まぁ今までの話を振り返ってみても、異常性は書いてあるので、予測は出来るかと。


外ではちゃんと良い子にしてます。

相手が瑠衣だから、自分の片割れの様な存在だから。

だから秘密もありません。

言い難い事も容赦なく口に出します。


感情が昂ると、口の中が痒くなるんですよ。

だから噛んでる。衝動を抑え付ける為。


衝動的ではあるんだよ。ただ制御化に置いているだけで。瑠衣相手だからなぁ。

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