第81話 夏だよ全員集合
〜〜〜浮島ワイキキビーチ〜〜〜
雲に一つない空に地平線まで広がる海、ゴミ1つない綺麗なビーチに楽しそうに遊ぶ観光客達、そうここは浮島ワイキキビーチ。
なぜ日本なのにハワイの地名であるワイキキ名前が使われているのか謎だが、意味合いとしては日本のハワイ的なノリなのだろう。ちなみに浮島と書いてあるが別に浮島ではない、がこのビーチから泳いでいける距離に小さな浮島があったりする。
観光ができるように道路が舗装されていたりするが売店があったりなどはせず神社があるだけである。
「はぁ、夏だね」
真琴は子供達を見ながらビーチに広げたパラソルの下に置いたチェアーに寝転がりながらビーチを眺める。
ここは海でもちろん真琴も水着を来ていているが子供達の配慮のためかそこまで露出度は高くなく、ワンピースに似た水着を着ている、子供の監視もあるからかそこまではしゃぐ事はなくとても退屈そうである。
こう言う退屈で暑い日にこそ飲みたいものがある、真琴は机の上に置いたビールに目線を向け手を伸ばそうとする。ちなみに移動にクラフトを使っていないため車で来ており、なんなら帰りも車のつもりである。
そこまで飲みたいのか。
「………いや、ダメだ帰りはどうするつもりだ」
よし、よく気持ちを抑えたと褒めそうになったが真琴の手は既にビールを掴んでいる、ダメだこいつ。
「…………一杯だけなら、いいよね…どのみち運転するの9時間後だし」
カシュ
あ〜あ〜あ、やっちゃった。
ほんの少しの葛藤があったもののビールを開ける、葛藤そこあったがそもそも家から持って来た時点で飲む気満々で葛藤もクソもないなこれは。
最初から飲む気満々だった真琴が口を近づけたその時
「あ!!!!真琴さんお酒飲もうとしてる!!」
「きゃん!!」
後ろから凪の大声が聞こえ、真琴は萌えキャラみたいな声を出しながら驚いてビールを手から落とし、股の間に落ちたビールを急いで拾おうとした所そのビールを暫が取りあげ片手で握りつぶす。
「あぁ〜私のビールが」
「何してるんですか神川さん、あなた今日車で来ましたよね」
そう言いながら暫は紫の水着を隠すように薄目のコートを羽織りながら朝っぱらから酒を飲もうとしている真琴を睨みつける。
当然な結果である。
「いや、その…これには深いわけがありまして」
そこまで深くないだろ、もはや水溜りぐらいの深さだ。
「神川さん朝からの運転で疲れてるのは分かりますが…話があります」
「あ…はい」
「わ、私離れてま…」
「い や だあ!!! 離せええ私はクーラーの効いた部屋で寝るんだ」
「もうダメだよリーたん、たまには外に出ないと、それに見てよこの海を」
グラビアの時に着ていた胸を強調させる赤の水着を着ている翼は腕が隠れるセパレート水着を着ている穂乃果を腕を掴み、目をキラキラさせながら海を眺める。
「臭い!! 暑い!! 帰る!! クラフト帰して私を早く帰してよ」
[すまない普通に海を楽しみたいから無理だ]
「何だテメェその理由」
[なあなあ凪どうだいこの水着、この体に合わせて見たんだがどうだい]
クラフトは猫耳と尻尾が生えている人間体に似合う黒のスクール水着を見せるように両手を広げて子供な無邪気さで凪に見せる。
そんな凪はと言うと腕が隠れていない花柄のセパレート水着を着ており、少し折り目がついた麦わら帽子を頭に被せ、目を輝かせながら水着を見せるクラフトを見る。
[どうだい]
「可愛いけど…クラフトさんってどっちなの」
[どっちもないさ、僕に性別の概念はない]
「でもその服選ぶって事は女の子だよね、変身してる姿も見た目は女の子だし」
[自分でもよくわからん]
「飲みたいのは分かりますが時と場合を考えてください、まったく朝没収したのに一体どこで買って来たのか」
「ご、ごめん…と言うよりどうして君達はここにいるんだ、買い物してるんじゃなかったのかい」
「真琴さんが海行ってるて聞いたからさ、クラフトさんに頼んで連れて来てもらったの」
「事務所はどうしたんだい」
「二宮君に任せたから大丈夫です」
「かわいそうに1人で事務所か」
[君も大変だね、仕事も忙しいだろうに子供の子守とは]
「別にそれはいいんだけど、こんな真夏で酒が飲めなのはきつい、顎門くんが免許持ってたら連れて来たのに」
「まこっちそんなに酒飲みたいの」
「うん…大好き」
「好きかどうかは聞いてないけど…そんなに飲みたいならあーしが運転しよっか」
「え?本当」
「いいよ私飲まさないし」
「ダメですよ神川さん、昨日10本飲んだじゃないですか…って……」
暫の静止も聞かず真琴は満面の笑みを浮かべながら財布を持って走り出す、何度でも言うがそこまで飲みたいか。
「行っちゃったよ」
[うむ、どうしたものか…とりあえず遊ぶかい]
「なら私は神川さんが来るまでここで荷物見てるから皆んなは遊んできたら」
「あ なら私もここにい…」
「りーたんバナナボートだって、一緒に行こ」
「引っ張らないでよ な 凪さん助け」
[なあ凪かき氷でも食べないか、流石に暑い]
「え?魔法使ってるんじゃないの」
[暑さも夏の風物詩だと思って解いたんだ、しかし暑いなコレで37度か…去年は41度が普通だったと思うとこの先が地獄だな]
「確かにそうだね、ここから暑くなるのか」
[ああ、今年は何度まで上がるかな…で何味がいい]
「一緒に行くよ、頼んだやつなかったら嫌だしさ」
特に書くことがない作者です、そう言えばエックス(元Twitter)のブックマークに検索機能が追加されましたね、これでムフフなイラストがもっと見やすくなりましたね、最高だぜ。
ちなみに私はエックスをよく使ってはいますが投稿は全然してませんが理由は話すネタがないからですね、そもそも雑談枠の後書きですらネタがなくてこんな話をしてるわけなのでエックスに投稿する話がないんですよ。
そこまで本気でやってるわけでもないのでいいんですが、それよりついに来ましたね海回、ボブの話もそうですが初期の頃はここまで投稿続けられるのかと不安でしたが何とか続けられてることに驚きです、まだ1話しかなかった話が今では81話と言うのは考え深いです。
まぁ…そこまでブックマークもアクセス数も増えてないですが……そこら辺は考えないようにしましょう。