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第77話 黄金の力

 かつてこの地で戦争があった、その戦争はこの山を作りだし、そして今その戦争で散った神々が凪に力を与える。黄金に輝く鎧に大剣を手にし凪は男に剣を突きつける。


「なんだ…それは…」


「これは……これは……なんだこれは」


「なんでテメェがわかってねえんだ!」


 男は目にも止まらぬ速さで凪に殴りかかる、その攻撃はとても目にとらえられる物ではない、スローカメラじゃないと見る事はできないほどのスピードだった。


 そんなスピードの拳を凪の目は捉え体を少し動かして攻撃を回避する。


「なに」


「…何今の」


 目にも止まらぬ速さの攻撃を無意識中に回避したこたに凪は驚く、これは油断したら負けると察した男は凪の視界を奪った缶を地面に起きながら後ろに下がる。


「2回も同じ手はくはわないよ」


 そう言いながら剣を上にあげると凪を中心に竜巻のような風が吹き荒れ缶を上空に打ち上げ、後ろに下がった男を引き寄せる。


「な、なん…」


 ドン!!


 風で引き寄せられた瞬間に竜巻を解除し急接近した男を剣で切り裂こうとしたがそうは行くかと男は目から光線を放つ。


「危な!!」


 その光線を剣を盾にして塞ぐが男はその剣を思いっきり殴る。


「オラァ!!」


 ズドンと言う音が響き、凪の手のひらに痺れるような感覚が伝わり、その衝撃で体が自然と後ろに下がり、足元がふらつき10歩程後退する、


 手の痺れが消えず苦い顔としているのも束の間、男がバフの背中から抜いたナイフを投げつける、男の手から投げられたナイフは弾丸よりも早く、手の痺れのこともあり反応が遅れ頭に突き刺さる。


「いった!!!」


「よし」


 凪は頭に刺さったナイフを抜き取ろうとするが、歪な形をしたナイフは刺されば抜くことが難しく、剣を地面につけさし両手で抜こうとするがなかなか抜けずグダグダ時間をかけているうちに男は近くの木に近づくとその木を引き抜いた。


「何コレ…全然抜けないんだけど」


 うんとのしょ、どっこいしょ、それでもナイフは抜けません、男は雑草を抜くように簡単に抜いた木を投げつける。


 投げつけられた木は回転しながら猛スピードで凪に接近する、ナイフを抜くのに気を取られていた凪は反応が遅れ咄嗟に防ぐポーズを取っる。


「やば」


「貰った」


 木が激突しそうになった瞬間、地面に刺さった剣が突然地面から抜け飛んできた木をバラバラに切り裂いた。


「は?」


「あ、動くんだね」


 剣は謎の光を凪に当たると頭に突き刺さっていた剣が抜け、傷口が再生する。


「あ、どうもありがとう」


「…チッ、骨が折れそうだなその力」


「そう…かな…うん…うへへ」


「いちいち癇に障る、もういい終わらせてやる」


 そう言った瞬間男は目にも止まらぬスピードで凪の懐に入り顔面に殴りかかる、凪はその攻撃を左腕でガードし反撃に出るが男は一瞬で背後に周りこみ周り蹴りで頭を狙うが凪はしゃがんで回避する。


「ふん」


 男は目からの光線で攻撃するが凪はそれを前転してかわしながら後ろにいる男に向けて剣を投げつける。


 その剣は男の体に当たりはするが鉄板のように厚い筋肉が攻撃を防ぎ少し後ろに飛ばす事しかできなかった。


「……クッ」


「戻って来てウォー」


 凪の元に戻ってきた剣を握りしめながら、2人は距離を離しながら睨み合う。


「……」


「………」


 まるでガンマンの一騎打ちのように間合いを見合う、どちらが先に動くかそんなただならぬ空気が流れる中先に動いたのは男だった、男は足元の石を飛ばしながら走り出す。


 投げられた石は弾丸のように凪に迫るが凪は石を気にすることなく走り出す、石が頭と胸に命中するが気にせず走り剣に全ての力をこめる。


「ッチ、クソが」


「おら!!」


 凪は男の拳を剣を持ってない左腕で受け止めながら力を貯めた剣の一撃で男の腹を切る、その一撃は硬い筋肉を切り裂き男はそのまま地面に両手をつく。


「はぁ、はぁ、はぁ…」


 大量の血が流れ、それと同時に男の体が元の姿に戻っていく。


「決着ね」


「はぁ、俺の負けた…くそ…薬を使ってこのザマか、とっとと殺せよ」


「…その必要はない」


「情けのつもりか、それともただの薄汚い犯罪者を殺すこともできない臆病者か」


「そうかもね、私はただの臆病者だよ誰も殺さないし、殺さない、だけど思うんだ殺すだけが解決方法なんかじゃないって」


「甘いことを言うやつだ」


「だってまだ子供だもん、何もわからないし何が正しいのかもわからない、だけど自分が正しいと思ったことだけは曲げたくない、人の命は何があっても奪ったらいけない、それだけは決して曲げない」


「…いいなそんな価値観が持てて、平和の中で生きていたんだな反吐が出る」


「そこまで言わなくてもいいじゃん、とにかく私は誰も殺さない、例えあなたでも、ほら持ってる薬出して」


「どうするつもりだ」


「え、あ〜えーっとどうしよう」


「それは僕に任せてくれないかい」


 後ろで倒れていたはずのボブが立ち上がり当たり前のように会話に入って来た。


「やっぱり生きてやがったか、寝たふりなんかしやがってふざけてるのか」

 

「事情があってな、さてハイチュリオン、君がしたことは償ってもらうぞ」

どうも眠い作者です、ものすごく眠いし明日は仕事が多いのでもしかしたら休むかもしれません、とにかく今は寝ます、

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