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第8話 ヒーローが来てくれる

『…さてネットはこの話題で持ちきりですがフリーサイズさんどう思いますか』


  いつもながらテレビがニュースを流す、普段なら学校行っている時間だが謎の魔法少女が学校を半壊させたこともあり本日は休校になっている。


 その謎の魔法少女こと猿渡 凪は普段はあくび程度に聞き流すテレビを冷や汗をダラダラと流しながら眺める。


『どう思うかかね、僕はこの前の世代がどこに行ったのかが気がかりだが…1番思うのが僕の出番がまた奪われるなと言う事だけかな』


『言ってましたねフリーサイズさん、魔法少女が出てきてから仕事が減ったて』


『そりゃ減りますよ、僕の出動依頼が来るよりも早く敵を倒しちゃんだから、溜まったもんじゃないよ』


『フリーサイズさん的には新たな魔法少女をどう思いますか』


『嫌いと言ったら嫌いだね』


『はっきりと言いますね』


『今前線で戦ってるヒーロー達がどれだけ努力したと思うかね、専門の難関の学校に通って難関の資格を取ってやっと半人前ヒーローとして世に出て活動するのです

しかし魔法少女はどうだろう、資格を持つわけでもなければ許可も取ってない、厳しい意見になるが犯罪者と同じだ』


「…ギク」


「どうしたの凪?」


「いや、何ともないよお母さん」


『しかしやってる事は正しいと言う意見も多いですね、実際ムイナと同じと言ってる人も…』


「ホッ」


『そのムイナは現在指名手配中だぞ』


「はわわわわ」


「大丈夫凪?」


「だ、大丈夫だよ、それよりお母さん仕事でしょ家事はやっとくからほら早く行って」


「そう、ならお願いするわね」


 バタン


『まあここまで言いましたが実際やってる事は人助けだからね、その人助けとを法律で縛るのは間違っていると思う

だが、彼女がしている事は大人でも死ぬかもしれない危険な事だ、そんな世界に子供が足を踏み入れるべきではないと僕は思う』


「………危険…」


『危険だからこそ資格を取ってヒーローとして活動するのです、子供がやる事じゃない』


「子供…か……」


 凪は変身するためのハートのストラップを握り締めながら下を向く。


 この世界ではヒーローが居る、ドロップスのような警察が対処できない犯罪者を拘束するのがヒーローの仕事だ、しかし警察が法に縛れるようにヒーローも法に縛られる。


 許可もなくヒーロー活動をするのは犯罪のような物である。


「やっぱりダメだよね」


[そんなことありません!!]


「うわぁ!!」


 突然現れたクラフトに驚き持っていたストラップを床に落とす。


「び、びっくりした」


[ごめん驚かせちゃった]


「うん驚いたよ、と言うか何でここに居るの家教えてないよね」


[僕を誰だと思っている、君の魔力を探知してテレポートできるのさ]


「気持ち悪い」


[え!?うそ気持ち悪い、ショボーン…]


「ごめんごめん冗談だよ冗談、だからそこまで落ち込まないで…ね」


[本当?]


「本当本当、で何しにきたの」


[君を一人前の魔法少女にするためさ、今もどこかでドロップスのような魔の手が伸びてるかもしれない、そんな手から皆んなを守るんだ]


「え、えーっとその事なんだけど…辞めたりできない…ですか」


[え?何を辞めるんだい]


「魔法少女を辞めようかなぁ…なんて……」


[え…えぇええええええええ!!]


「うるさい」


[ご、ごめん、じゃなくてなんで?何でさ]


「その…ね……」


 そう言いながらテレビに目線を向ける、テレビでは能力を隠す気のないヒーローのフリーサイズマンが厳しめの意見を告げる。


『魔法少女を存在を認める事はできん事でしょう、少なくとも今は犯罪者と同じだ、逮捕されて然るべきだ』


「…ほらね、それに今は私が魔法少女って気づかれてないけど、いつかは絶対にバレると言うか」


[何だそんなことか、魔法には認識変更という魔法があるんだ、人物の認識を別の人間に変えることができるのさ]


「へぇ〜」


[興味なさそうだね君]


「そ、そんなことないよ」


[ごほん、これで正体バレの問題は解決だね]


「そうじゃなくて…ね、逮捕されたくないし」


[なら誰が戦うんだい]


「ヒーローが来てくれるでしょ」


[ヒーローが全てを救えるわけじゃない、ドロップスのようなヒーローが対処できない奴もいる、そういう奴から人を守るんだ]


「と、言われても…やっぱり痛いし怖いしそれに……」


[もう、こうなったら強制変身!!]


「え?なにその単…ご……」


 ピカーン と背景にドカドカと擬音がついてそうなほどの眩い光が凪の体を包み込むと着ていた服が姿を変えて魔法少女服に変化する。


「……え、うそなんで」


[僕の意思で変身も解除も自由自在さ、さあ特訓するよいつまた奴が現れても大丈夫のようにね]


「これって拒否権ない感じだよね」


 あるわけがない、あったらここで物語が終わってしまう。


「わかったやるよ、やります、やらせていただきます、で何をするんですか」


 ガチャ


『まずは武器の説明をした方がいいかな、君の能力は攻撃向きじゃないから武器に頼った方がいい、それと空を飛ぶ方法も…』


「え?空を飛べるの」


『もちろんさ、魔法少女だからね、案外自転車に乗るより簡単にできる』


「自転車乗れるの?」


『バカにしないでくれ、僕のこの体は仮の姿さ、他の姿に変身することもできる、その変身をあと2回も僕は残してる、その意味がわかるかな』


「ちなみに変身するとエクレアみたいになるの?」


『え、えーっと…ドラゴンかな』


「絶対に嘘じゃん」


『さ、さぁーて、家じゃやりずらいだろうしどこか公園にでも行きましょうか』


「話逸らした」


『ど〜こにしようかな、運動公園かな、いや牧野グランドにしよう広いし、えーっと…ちょっと待ってね』


「わかった、じゃあ…トイレでも……」


 ガチャ


「ごめんね!お母さんたらお弁当忘れて……」


 ガチャ と部屋のドアを凪の母親が開けるとそこに居るはずの娘の姿はなく、あるのはニュースで批判の的になっている魔法少女だった。


 持っていた鞄を落とし、凪は驚いたマーモットのような表情を浮かべ母親と目が合う、2人はしばらく動けずにじっと見つめ合った。


「…………」


「…………(。゜ω゜)」


「…(゜ロ゜*)」


「(꒪꒳꒪;)」


時間がゆっくり進んでいるような感覚で沈黙が続いていく、そんな沈黙を空気の読めないマスコットが破る。


『よし、準備完了テレポート!!』

 どうもとてもオチに困ってる作者です、毎話そうなんですがとてもオチに困っています、今回も若干強引に終わらせましたがもっといいオチがあったのではないかと思ってしまいます。


 本当にいいオチが書けないんですよ、今もこうしていいオチを探してるんですがオチがないんですよね、どう後書きを終わらせようか、困ってます。


 たまにはオチがなくてもいいですよね、ではサラダバー

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