第74話 ただの金稼ぎ
「ほーん、面白そうじゃねえか、お前ら相手してやれ」
男が服の襟につけた道具で仲間に語りかけると凪の足が吹き吹き飛んだ、想定外の事でどうすることもできず頭から倒れ込む。頭が地面に当たる瞬間地面から男の部下と思われる女が現れワスプインジェクターナイフに似たナイフを取り出し凪の目に突き刺す。
そのナイフは見た目は市販で売っているナイフと変わらないが、世界で1番危険なナイフと呼ばれボタンを押すと先端に穴からCO2ガスが噴出される仕組みになっている。
女はそのボタンを押す、ナイフから勢い良くガスが噴出させ凪の頭をスイカみたいに破裂し、辺り一面に肉片が転がり凪は倒れる。
「楽な仕事ですねボス」
「この餓鬼の殺しは仕事には入ってない、それよりも回収したか」
「ええ、完璧よ早いところ撤退しましょう」
「いや待て」
男はボブからナイフを抜くとそれを凪に向ける、無駄だから撤退しましょうと女は凪に背中を向けながらナイフをしまうと頭のない凪の体が起き上がり、頭を再生させると同時に両手を女の脇の下に通しを羽交い締めをする。
「噓でしょ、頭を吹き飛ばしたのに」
「くそ、しくじりやがった、おいガランあいつを・・」
「いいの、さっきやったみたいに足を吹き飛ばしたら確実にこの人に当たるよ」
そう言いながら凪は羽交い締めをしながら少し浮く。
「図に乗るなよ、ガキがそれで優位を取ったつもりか舐めるなよ」
そう言い放った途端に男の目は赤くひかり、その目からレーザー光線が放たれ凪が羽交い締めにしている女ごと光線は2人の肩を貫いた、突然の攻撃に驚き凪は女を離し後ろに下がる凪の胸に弾丸が当たり、凪は胸を押さながら地面に膝をついた。
「ぐぅううう、痛い」
一体どこから飛んできた、凪は辺りを見渡すとキランと山の奥が光ったのが見えたその瞬間、弾丸が凪の喉に命中し口から大量の血を吐き出す。
「ガバァ!!」
キラン、とまた光ったのが見え凪は痛みを堪えて急いで立ち上がり木の後ろに移動しようとしたが移動の途中で弾丸が左肩に命中し、さらに痛みで足が止まった隙を狙い男が目から光線を放ち上半身を一瞬で消し飛ばす。
バタンと残った下半身が地面に倒れ込む。
「とてつもない威力ね」
「最大火力じゃないさキティ、全くこんな所で使わせやがってほらよ」
そう言いながら男は胸ポケットから錠剤を取り出し女に投げ渡す、肩を押さえながらその錠剤を受け取り口に入れ飲み込むと肩に開いた穴が一瞬で治った。
「はあ、もう少しいい方法なかったんですか、痛いんですけど」
「文句言うな、ボブが起き上がらないうたに帰るぞ」
「そうですね」
「ん?おいあのガキはどこに…」
男が凪が居ないことに気がつくがその時には遅くデッドマックスを取り出した凪は周囲の植物を成長させ木の根っこで2人を拘束する。
「あの子供まだ…」
「こんなもの」
男は絡みついて来た根っこを光線で破壊し凪が隠れている木ごと攻撃する、凪は急いで攻撃を交わし別の木の後ろに隠れる。
「とっととこの能力を解除してそこに居るんだな、そうすれば俺達は何もしないで帰ってやるよ」
「はぁ、はぁ、はぁ、帰るって…本当に」
「正直に言ってお前の能力はめんどくさそうだ、どうやって殺すのか探してたらボブが目を覚ます、そうなれば俺たちの負けだ」
「ボブさんは生きてるの」
「そんなことどうでもいいだろ、とっとと能力を解除しろ」
「女の人の傷が治ったけど、それってこの山の物で作った薬なの」
「そうさ素晴らしいだろ、この薬があればどんな傷でも治せる、だがボブの野郎は独占しやがる、だからこうして命懸けで…」
「密猟してるんですね」
「そうさ、お前が手を引けばこの薬が必要な人間に届けられる、世界を救えるんだ」
「…なら1つ聞いてもいいですか」
「時間がないんだ」
「その薬はいくらで売るつもり何ですか」
「…日本円で5千万円」
「……無償の愛」
「あ?」
「やはりあなたを行かせるわけには行かない」
デッドマックスを強く握りしめると女の掴んでいた根っこが動き女を遠くに投げ飛ばす。
「チッ…そうくるなら!!」
男が光線を放つよりも早く凪は指輪にシールドと語りかけ自分の目の前に光のシールドを作る魔法を発動させ、光線を防ぎながら走り出す、さらに50m先の植物を成長させ巨大な木の壁を作り出した。
「そんな盾壊してやるよ」
男は凪の前にあるシールドに光線を当たるがシールドは壊れる事はなく、男の攻撃を反射する。
「くそ、面倒だなおいガラン今すぐ盾を」
『無理だ木が邪魔で撃たない』
「なに?木だと…まさか」
男は後ろを振り返りさっき凪が作り出した巨大な木でできた壁を見る、その壁の先には男の仲間が待機しており、その壁が邪魔して凪を撃つことができないのだ。
「貰った」
男が振り向いた隙に凪は目と鼻の先まで近づきデッドマックスを振りかざす、男は間一髪な所でデッドマックスをかわしシールドを殴って壊すと光線を放つ。
光線は凪の耳頬をかすれ少し動かして顔に当てようとしたが凪は男の脛をけりその頭に瞳を閉じた瞬間に顔面を掴み地面に叩きつける。
「よし、このまま」
凪は男の目を右手で無理矢理閉じさせ、左手で男の首を絞め気絶させようとした、しかし男は凪に気づかれないようにポケットにある注射器を取り出し、それを自分の体に打ち込んだ。
「え、なに」
ジューウと言う音と共に男の体が熱く燃えとてつもない爆発が起き凪は飛ばし地面に叩きつけた。
「グベ!!痛い」
「はぁ、はぁコレは緊急用だったんだがな」
男の体はさっきまでとは違いアーノルド・シュワルツェネッガーが2度見しそうなほど筋肉ムキムキな姿に変貌を遂げていた。
「まあいい、とっととテメェを片付けてやるよ」
現在12時な作者です、後書に色々書きたい話があるのですが12時なので早く寝たいと思います、え?なんでそんな時間に書いているかだって、スーペリアスパイダーマンのコミックを買ったんですがそれが詐欺で返金対応をしてたせいで小説が書くのが遅れました。
かなり時間がかかったのに今だに返金してもらっていません、何が長田大和激安店だよ、クソがもうスーペリアスパイダーマンは諦めるしかないか。




