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第73話 死体の山

「ここは神々の墓場だよ」


[・・・はい?]


 クラフトは思った、こいつまだ薬を使っているのかと。突然過去に薬物を作ったと言い始めたと思えば、突然神々の墓場とか言う話が出てきたのだからそう思ってしまうのも無理はない、もし私がこの場に居たならすぐに帰っていたと思う、それを何も言わずに帰らないクラフトを偉い。


「は?薬やってるんですか、気持ち悪くて気色悪い、私帰りますよ」


 それを口に出す凪はダメだな。


「誤解しないでくれ、これはこの土地に伝わる伝承なんだ」


「伝承?」


「ああ、かつてこの世には無数の神々が居て皆で秩序を維持していた、しかし1人の神がその秩序を独占するために他の神々を殺した、次第にその神は邪神 ングバと呼ばれ恐れられた、このままでは不味いと考えた神々たちが集結しこの地で戦争を起こした

その戦争で死んだ神々の死体はこの地で眠りいずれ死体は山になった、それがこの山と言い伝えられている、実際それを裏付けるように他の山とは大きく変わった生態系になっている」


「生態系・・」


「例えばあそこにある木のリンゴをみてくれ」


 そう言いながらボブが指さした先にはリンゴの木が生えていた、しかしそのリンゴは赤くなく金色で宝石のように輝きを放っていた。


「成金みたいなリンゴの木」


「それだけじゃない、他にも体が水の動物、食べると爆発する果実、吸ったら一瞬で寝れる草、上に落ちる滝に性別を変える果実、食べれば一瞬で傷を治せる豆、能力の強化に変更させる物、他の山や現実では有り得ない物が溢れている」


[・・・確かによく見れば変な植物や生物が多いし、僅かだけど魔力を感じるよ]


「そんな話、聞いたことがないです」


「そりゃ現実離れした物ばかりだからね、能力を上書きする果実が世に広がったら大変なことになる、だからこの山は禁足地になってる、ここに入る人間は僕か僕から入る許可を与えられた人間か犯罪者だけだ」


「その・・すみません、この件はクラフトさんが腹を切ってお詫びを」


[そこまですることかい]


「別に君達はいいさ、別に売り払ったりするわけじゃないんだし」


「ここの物って売れるんですか」


「ああ、禁足地とは言えこの山の価値を知ってる人間は多い、僕とゴットウォールのメンバーが四六時中見張って追い返しているが時々侵入されることがあるんだ、それを研究されたり複製されたりして大変さ、過去に能力を上書きする果実がオークションに出されたことがあってね、その時は・・・5億で落札されそうになったかな」


「[5憶!!]」


「ああ、まあオークションは食い止めて回収したけど、大変だったよ会場を探したり戦ったり、しかも全部無償で」


「まじか、あんな普通に背景にあるものなのにそんなにするんだ」


「もし僕が死んでこの山が売りに出せれるとしたら、少なくとも1京はするかもね、まあ死ぬまでこの山を守り切るし、死んでも仲間が僕の意志を継いで守ってくれる」


「・・・でも何のためにそんな事をするんですか、平和の為なのはわかるんですけど、それをしてもお金は貰える訳じゃないし、感謝されることもない、実際誰もボブさんの事を知らないし興味もない、それなのに何でこんな事をするんですか」


「使命と言えば簡単だね、だけど一番は神は無償の愛を与えるものだからさ、この地で力を貰ったからにはこの地で眠る神々に恥じない事をしないとね、それに地位や名誉が欲しい訳じゃない、それを求めるのはヒーローでもなんでもない」


「無償の愛」


「ああ、君もそうじゃないのかな、命をかけて赤の他人を守る理由は」


「・・そうかも、でも力が無ければ何も与えられない、力がなかったら見てることしか出来ない、力が・力がないと・・・」


[凪]


「ん?危ない!!」


 ボブはただならぬ気配を感じ大きな声を出しながら凪を守るように抱きつく、クラフトもその行動で何かを察したのか凪を強制的に変身させる。ドンと静かな森に合うことのない爆発音が響き地面が揺れ周りの木が吹き飛ぶ。


 何者かによる攻撃はボブと凪を吹き飛ばして遠くの木に激突し2人は地面に叩きつける。


「な、なんだったの今の」


「無事のようだね」


 ボブは立ち上がると地面に横たわる凪に手を伸ばす、しかしボブの背後に居たいかにも怪しい格好をした男がヤークトコマンドと呼ばれるいびつな形をした剣でボブを突き刺し、さらに頭に銃を突きつけ連射し弾が切れると腕を掴んでそのまま地面に叩きつける。


「ボ、ボブさん!!」


 凪は急いで立ち上がるが男は凪の頭にかかと落としをくらわせ地面に這いつくばらせると、その凪の腹を思いっきり蹴り飛ばし、凪の体は木に叩きつける。


「なにを・」


 バン!!


 と、音が鳴り男から放たれた弾丸が凪の耳を貫いて木に命中する。凪は激痛に耳を抑える。


「これは警告だ、動けば次は脳天にくらわせる」


「あああああああ、耳が耳がああ」


「叫んでも誰も来ないさ、それより自分の心配をした方がいい、お前は今人質なんだ、おいくそったれボブ少しでも動けばそこのガキが死ぬ」


【舐められた物だな】


 凪の脳内に誰かの声が響く、その声は凪にしか聞こえない、それもそうだその声は凪の中にあるコンプレックス、闇の1つなのだから。


「私が人質?」


【弱いと思われている、あの連中と同じだな】


「私は強い」


「ほう、そうかそうには見えないけどな」


「あなた達…何者なの、いきなり襲って来て」


「正義の味方さ」


「どこがよ」


「お前は知ってるだろこの山の価値、この山が作り出す物を使えば心臓病だって精神病だって治る、戦争だって終わるし能力競争も無くなる、世界を動かす力がある

だがコイツはそれを独り占めにして独占してやがる、だから俺達ボイジャーズがコイツの手にある物を世界に広げる」


「……あっそ」


「おいおい、聞いておいてその反応かよ」


「長い文章だけど簡単に言えば金稼ぎしたいだけでしょ、長い文にしても本題すら話せないのかよ」


「今の状況わかってんのか」


【お前は弱者だ、そうじゃないと言うのなら見せてやれ、この死体土地に奴らの血と肉を捧げるのだ】


「ええ、もちろん」


 凪の耳の傷が治りゆっくり立ち上がりながら男を睨みつける。

韓国から帰って来た作者です、昨日帰って来たのですが家に着いたのが11時で次の日は仕事なので投稿できませんでした、ごめんなさい。

楽しかったから楽しくなかったかで言えば…楽しかったと言えば楽しかったけどそこまで楽しめたかと言えば微妙でした。

私はですね辛いのと熱いのと甲殻類とトマトが苦手なのですが、3日全部ご飯がそれでしたね、しかもカスとか言う不味いビールを飲まされるわで災難でした。

なんで会社の連中はあんな物を馬鹿すか飲めるのやら、しかも当然のようにご飯残すくせに2次会とか開きやがって、2次会開くならご飯残すなよこちとら吐きそうなぐらい満腹なんだよ。

ホテルはホテルで布団に穴空いてるし狭いし、トイレは綺麗に流れないし充電は遅くてモバイルバッテリーの方が早いしでいい思い出より嫌な思い出を数える方が早かったです。


まあ面白いところはありましたよ、バスやタクシーが遊園地のアトラクションみたいに早くて荒く、ライブみたいにクラクションが鳴ってて面白かったり、意外に路地裏以外は綺麗でタバコの吸い殻も路地裏以外は無かったり、外のトイレは綺麗な所が多かったりで楽しかったです。


1週間は本番の内容関係なく旅行の話になりそうですね。

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