表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/256

第72話 善意から生まれる悪意

 魔法少女の中で自分だけが弱くいつか戦いについていけなくなるのではないかと不安を抱いている凪は伝説の力が眠るとクラフトが勝手に言っている山の中を山の所有者のボブと一緒に歩いていた。


「所で・・どうして力が欲しいんだい、君はもう他の人より強いじゃないか」


「でも皆より弱い、このままじゃ私の居場所がなくなる」


「そうかさらに力を求めるか」


「ま、まぁ…そう言えばボブさんって何者なんですか、ボルバさんと一緒に活動してましたけど、ネットを調べてもボブさんの話は1つも出てこないですよ」


「そうだね・・簡単に言えば変態かな」


「え」


 それを聞いた瞬間凪は足を止めた。


「ん?いやいや誤解しないでくれ、君が思ってる変態じゃないんだ」


「すみません、私帰りますね」


[まあまあ凪、変態にもいろいろ意味があるさ、ちなみに返答次第では僕も帰るけど」


「言い方が悪かったね、説明すると僕が生まれた時代と国の話になるかな」


[生まれた時代?君かなり若そうに見えるけど何歳なんだい]


「どうだろうね、アヘンが始まった頃が30歳だったかな…いやもっと前か…えーっと……うん、長生きすると忘れることもあるさ」


[それでいいのかい君は]


「まあ僕が子供だった時は随分前の話さ、丁度薬が流行ってたんだ今の日本のたばことかお酒みたいに一般的で隠れて子供もやってたぐらいの時代さ」


[薬ってのはあれかい、風邪薬とかパッピーターンとかじゃなく]


「麻薬でしょ」


[あ~あ、せっかく濁したのに]


「そうそう、あんな夜ご飯よりも少ない量で人間の精神を狂わせる、凄いと思わないかい、僕が作った中には指で少し挟んだぐらいの量で人を狂わせる物もある

僕はねそんな物に学術的な興味を持ったんだ、これを上手く使えればうつ病などの精神疾患を治せるんじゃないかと思って調べて研究したんだ」


「薬物の研究ですか、あまり良くなさそうですね」


「あくまで治療薬全般と言ったほうがいいかな、風邪薬や麻酔や農薬も作った、とにかくいろんな薬を作って自分で試したよ、あ、農薬は違うよ

作ってはよりキマル物を作って改良して自分で試して…まぁそんな事を続けていたら変態と呼ばれてしまってね」


「あ、あの…それって変態では」


[間違いなく変態の分類だな]


「おいおい失礼だな研究のためさ、他人で試すわけにもいかないだろ、それで依存症になったり、口コミで作ってくれと言われたら余計困る」


「そうかもですけど…だとしても変態ですよね」


 いや変態だろ、と2人は思ったが口を開かなかった、実際変人である。薬作って自分で試して気持ちよくなるとか変態でしかない。


[君は薬学者って事でいいのかい、薬学者が山なんて買えるほど稼げるのかい]


「今は大学の教授をしてたり、薬物の取締局で捜査とか規制物質の選定とかしてるかな、この山は冒険してた時に見つけて元の所有者から貰ったのさ」


「冒険?薬でキマってたんじゃないんですが」


「そうなんだけど、自分の国だけじゃなく、他の国の薬に興味が沸いてね、世界中を冒険したよ町やジャングルに海底、ありとあらゆる場所を冒険して調合していろんな薬を使った、それでその冒険の最後にこの森にたどり着いたんだ」


「その・・す、凄いですね」


[あまり褒められたことではないね、君の薬は正しいことに使われたのかい]


「…返答に困るね、確かに適正な量、適正な方法で使えばいい薬ばかりだが、どんな時代も適正を守らない奴が出てくる、適正を破った瞬間私の薬はただの毒になる

私の作った薬は正しいことだけじゃない、7対3で悪い方が7だと思ってる、今も悪いことに使われてしまっている、スーツもそうだ」


「……そうなんですね…ん?え?今なんて」


[待ってくれ、君があのスーツを作ったのかい]


「ああ、あれは僕が…いや僕と仲間達で作ったのさ、勝手に変な名前をつけられてしまったが正式名称はSEGOまだ試作段階だったんだが誰かに盗まれてね」


[どう言うつもりなんだい、アレを作るなんて、アレは人を壊す道具で下手をすれば命を落とす代物だぞ]


「実用段階にしようとした時に盗まれたんだ、しかも変に改変されて悪い所を強くしてしまっている、コレでは僕の考えてた物とは遠く離れてしまっている」


「どんな物を作るつもりだったんですか」


「戦いや病気で体の一部がない人間のための道具さ、あの道具によって新たな肉体を作り、それで破損した肉体を再構築させるそのための道具だ、だけど今やただの兵器だ」


「でも実際悪用されてるなら意味ないですよね」


「結果論では…そうだね、毎回僕の研究は結果論で片付けられてしまう、正しい選択をしたつもりなんだけどね」


[……正しいことをしても許されない事はあるさ]


「正直に言って悪い人に思えて来ましたよ」


「否定は……できないな、すまないな気分を悪くしてしまって、話をこの山に変えようか、君達はこの山が何に見えるかな」


「…山は山ですよね、今も薬キメてるんですか」


「今は流石に薬物関係は作ってないさ、国に止められたしね」


「もはや国が動くレベルなんですね」


[国に作るなと言われてスーツを作るなんて、反省の色なしだな]


「ははは、面目ないね」


「で、この山がなんなんですか、ただの山ですよね」


「ここはね神神の墓場だよ」

さて、1日に3つ後書を書いてるせいでネタがない作者です、1話を2話に分けて投稿すると言うゴリ押し戦法でなんとか投稿できましたが…そのせいで文章がくどく読みづらくなっていないかと心配です。


とりあえず書くことがないので今回はここまで、次回は…どうなるのでしょうか、帰ってくるのが普通に9時ぐらいなんですよね、もしかしたら投稿できないかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ